さらに「即断即決」の奥の手として、「占い」の活用を紹介する。こう書くと、胡散臭く思われるかもしれないが、占いはある意味、数千年のデータを基にした統計学。経営者の決定を後押しする重要なツールとして今でも活用されている。 台湾・台北市、中山駅。高級ブランドショップやホテルが立ち並ぶ大通りから一本小道を入ったところに、占いの館「龍の羽」はある。こじんまりとした建物だが、自身の今後を占ってもらおうと訪れる日本人観光客が連日後を絶たない。 経営するのは台湾に約20年在住する占い師、「龍羽ワタナベ」こと渡辺裕美さん。恋愛から人生相談、未来予測など幅広いジャンルに強いが、企業の経営者や意思決定者に対する「ビジネス」関連の占いにも定評がある。 「風水や占いによって経営方針の最終決定をするのは、台湾ではよくあることです」。渡辺さんはこう話す。 台湾企業では彼女のような占い師を顧問として契約する企業も少なくな