株式会社講談社は、書籍「日本おとぼけ絵画史 たのしい日本美術」を3月3日に発売した。戦国時代から昭和まで、大名から庶民まで、日本人の心を潤してきた91点の作品を集め、日本美術の大きな流れを紹介している1冊。掲載されている作品は、いずれも「おとぼけ」をキーワードとしたもので、楽しく読み進めることができる。A5判オールカラーで192ページ。 城の広間を飾る華々しい襖絵など見事な技巧を尽くした作品群がある一方で、日本美術には別の作品群もある。それは、「とぼけている」「へそまがり」としか表現しようがないような素敵な作品群だ。等伯 / 白隠 / 仙厓 / 蕪村 / 光琳 / 若冲などの名だたる画家の作品も含む「おとぼけ」の作品は、広く庶民に愛されてきた。本書では、そのような「おとぼけ」の作品をテーマとし、日本絵画の大きな流れを楽しく紹介。江戸時代絵画史を専門とする著者の金子信久氏は、福島県立博物館学