今年のNBAファイナルは、チームや組織の強化方法について考えさせられる機会となった。 今回のファイナルは、3連覇を目指すマイアミ・ヒートと、昨年のファイナルでヒートを断崖絶壁まで追い込みながら逆転を喫したサンアントニオ・スパーズの対戦だった。 「再戦」ということがクローズアップされたが、他にもわかりやすい構図とキーワードがあった。 マイアミ・ヒートで言えば、「爆発力」「エンターテインメント」「スター軍団」という要素が思い浮かぶ。レブロン・ジェームズ、ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュの3人は「スリーキングス」と呼ばれ、「スター軍団」という名をほしいままにした。一方のサンアントニオ・スパーズはと言えば「地味」「多国籍軍」「組織力」だろうか。マイアミ・ヒートのようにスター性はないが、その組織力で他を圧倒するチームカラーが際立っていた。 キーワードから見ても分かるように、今回のカードは、チー