人間に勝つのはほぼ不可能と思われた囲碁で勝利を上げたばかりのGoogleの人工知能(AI)プロジェクト「DeepMind」が、今度は目のスキャンという分野にその頭脳を活用する。 英国の新興企業だったDeepMindを2014年に買収したGoogleは、英国営保健サービス(NHS)と提携する。目的は、視力に支障をきたす状態が目を一度スキャンするだけで診断可能になるシステムを構築することだと、同社は米国時間7月5日に述べた。 ロンドンのMoorfields Eye Hospitalと共同で、DeepMindは、糖尿病性網膜症と加齢性黄斑変性症という2つの特定の疾患の兆候検出に取り組む予定である。Googleによると、2つの疾患を患う患者は合わせて世界中に1億人以上いるという。 Googleは、DeepMindの技術に2つの疾患のスキャン結果の分析を学習させる方法を調査する。2つの疾患の診断は、