累計70万個強のヒット商品、歌舞伎フェイスパックを生み出した一心堂本舗。従業員1万人の声を生かし自社オリジナル商品の開発を行うホームセンターのカインズ。エヴァンゲリオンやももいろクローバーZなどとのコラボレーションを通じて目への関心を高める参天製薬――。顧客拡大のために各企業がどのように「ネットとリアル」を活用しているかを紹介する。 戸村:一心堂本舗は、もともと自然素材の菓子を調剤薬局で販売していた会社です。2013年リニューアルした銀座・歌舞伎座への出店がきっかけで生まれたのが「歌舞伎フェイスパック」。歌舞伎の隈取をデザインした商品で、店頭とECで販売。1年4か月で累計販売数は70万個を超えています。 発売当初、プレスリリースを行い、乾いた状態のフェイスパックを300件郵送したところ、さまざまなメディアに取り上げられ、購入された方のSNS投稿もあり認知度が高まりました。2商品目以降はネッ