フリーになる前、まだ会社員だった頃、会社のやり方や方針に対して「なぜ?」と聞くことがあった。一番萎えたのは、「今までそうしてきたから」と返ってきたときだった。理由になってない。 でも残念ながら、先入観や決めごとって組織や職場に限った話じゃなくて、普段から、わたしたちの物の考え方や解釈をもむしばんでるんだよね。 今日はそんな話をちょっと。 すべては作り話だ 以下は、”The Art of Possibility“(Rosamund Stone ZanderとBenjamin Zander著)という本の”It’s All Invented”(すべては創作だ)と題された第1章から抜粋したもの。 アフリカへの市場拡大を目論む靴のメーカーが、アフリカのとある地域に2人のマーケティング担当者を送り込んだ。1人の担当者からは、こう電報が届いた。 SITUATION HOPELESS STOP NO ON
デスクに置きっ放しになっていた2017年春発売の「Cnet magazine」をやっと読んだ。読もう読もうと思っていたのに、今になっちゃって…。飛行機専用の出会い系アプリ「AirDates」(iTunesの評価が低すぎだけど)だとか、まあ、いろいろありますね。 なかでも特に興味深かったのが、ミレニアル世代とスマートホームについての記事。「アプリマーケティング研究所」の”女子大生にユーザに聞いてみた”系の記事を読んでもそうだけど、いろんな感覚が違いすぎて新鮮でした。 怠惰と平和ボケはいまも既にそうかもしれないけれど、”ディフェンス”になってしまうことについては個人的にも特に気をつけたいなと思う。詳しくは後ほど。 お前、おれのビール飲んでない? Cnet magazineの”Lessons from a clever apartment” “Lessons from a clever apar
CB Insights:スタートアップが失敗する理由 「人は失敗から大したことを学ばない」と言ったのは、PayPalの共同創業者でベンチャーキャピタリストのピーター・ティール(Peter Thiel)だった。スタートアップが失敗する要因は同時に複数あるため、そこから学ぶことは難しいと。 参照:Deliciousさん、今度こそサヨナラ:Yahooに始まる5度の買収、長きにわたる大惨事から学ぶ でも、個別の要因を特定し、最も多い要因に目星をつけることならできるはず。ということで、CB Insights が起業家が振り返る “複数の要因 をまとめてる。今回は、失敗の要因として2番目に多く挙げられた “Ran out of cash”(資金切れ)について書いてみたよ。 ソーシャルニュースリーダー「Flud」の場合 image via. Flickr レポートに登場する、2010年創業(Flipbo
ソーシャルブックマーク「Delicious」が、競合の「Pinboard」に買収されたそう。 って、今となっては、Deliciousってなんのこと?!という人も多いよね。日本でいうところの はてなブックマークみたいなものかな。個人的にはてなブックマークはたんまーに見る程度なのだけれど、たぶん近いもの。 母を探して三千里 image via. Flickr いまの日本で知名度が低いであろうDeliciousについて書こうと思ったのは、こんなに人が依存して(ブクマは使えば使うほど離れられないもんね)、愛されている(”いた”、と過去形のほうが正確か)サービスでも、時代の流れや悪い経営判断、顧客とのコミュニケーション不足でこうなってしまうんだな…という悲劇の例だと思ったから。 調べてみたところ、Deliciousの「母を探して三千里」の経緯はこんな感じらしい。 2003年:Joshua Schac
長年(本気で年単位…)放置していたブログの「About Me」のページをやっとこさ更新しました。その中でも触れていますが、書くお仕事のほかにユーザインタビューを請け負ったりもしているので、今日はその辺の話をちょこっと。 わたしの書く仕事の多くは取材ベースなので、記事の出来は「書く力」を上回って「聞く力」が物をいいます。というか、質問力は人生全般において大事なスキルか。まだまだ磨かなきゃと思っていますが、「ライター」と「ユーザインタビュワー」という一見全く異なる仕事に共通して役立っているスキルかも。 基本を抑えたら反復練習 最近も、とある英語学習アプリのユーザインタビュー(先生と生徒の両方に)を実施したのですが、ユーザインタビューってほんとうに奥深い世界だなと改めて実感。 言葉遣いをちょっと変えただけでユーザさんの答えが違ってきたり、もちろん無意識に答えを誘導しちゃうようじゃダメ。いろいろと
ティモシー・フェリス(Tim Ferris)の新著「Tools of Titans」で紹介されていた「売れるもマーケ、当たるもマーケ–マーケティング22の法則」(原題:”The 22 Immutable Laws of Marketing”)という本を読んでおる。その中に、 「政治活動を除くと、人間のあらゆる活動のなかでマーケティングほどお金が無駄にされているものはない」 とあるのだけれど、本が出版された当時だけに限らず今もあるあるな気がするので。22あるという法則の中でも、特に刺さった部分を紹介しようかと。 マーケティングのバイブル この本、初版が出たのはなんと1993年と約25年前にさかのぼるの。わたしのデビューは遅ればせながらもいいところです…。でも、その本質的で普遍的な内容は、現代のマーケティングにも十分当てはまると思う。 日本語で検索してみたら、田端信太郎(@tabbata)さん
シード投資にフォーカスしたベンチャーキャピタル「First Round」。ここのインタビュー記事が勉強になりすぎる。 とっても大事なことが書かれた “I’m Sorry, But Those Are Vanity Metrics“と題された記事を一部紹介します。語り手は、データ解析企業「Looker」の創業者でCTOのLloyd Tabbさん。 混乱させたくない「虚栄指標」と「明晰指標」 via GIPHY デイリーアクティブユーザーや売り上げ増など、達成するとスタートアップが声だかに叫ぶ指標たち。ロイドさんは、こうした指標が “虚栄” 指標であると指摘しています。 虚栄指標にも役割はあって、例えば投資家から資金調達したり、競合企業を比較したりするのには使える。つまり、「他者による会社や事業の評価」に有効。でも、サービスの改善や強化には繋がらない。 だから、虚栄指標を社内のKPIに設定して
5年前にプロダクトマネージメントの仕事に初めて就いたWilson Keenanさんの前職は、シェフ。 そんな彼を採用したのは、当時Yammer(企業向けコミュニケーションツール)のCPOで空軍に在籍した経験のあるJim Patterson(以降、パターソン)さん。 パターソンさんが考える、プロダクトマネージメントに適した人材についての記事がすごく面白かったので一部紹介しようかと。 一見するとまったく異なる分野に思えるシェフとプロダクトマネージメントという職種。でも実は、必要なスキルや能力に共通点があるのだとか。 まず、どちらもさぼったり優柔不断になることが許されない環境に置かれてる。例えばシェフは、次々と入ってくる注文にフル回転で対応しなきゃいけない。高いプレッシャーにさらされながら、常に集中した状態を保ち、迅速な仕事が求められる。 パターソンさん曰く、プロダクトマネージャーには、迅速な意
Snapchatを運営するSnapが展開するサングラス「Spectacles」。ウェアラブルがどんどんファッションとシームレスになっていくみたいな話があるけれど、Spectaclesはまさにそれ。 サングラスという日常的に使うアイテムで、今自分の目の前の世界を10秒の動画に録画することができる。Bluetoothでスマホと連携していて、録画したものは自動的にSnapchatに投稿される仕組み。 さて、そんなSpectaclesはこれまで”BOT”と呼ばれる移動型自販機でしか購入できなかったのだけれど、今日からオンラインでも購入できるようになったみたい。といっても、発送は北米のみのようだけれど。 少し前にSpectaclesで撮った動画をInstagramにあげたので、どうぞ。
へーへー。米アマゾンが子ども向けの定期購入サービスをリリースしたらしい。その名も「STEM Club」。税抜き19.99ドルで、毎月新しいおもちゃが届くんだって。 おもちゃなら何でもというわけじゃなくて、STEMという名前からもわかるように科学・技術・工学・数学(Science, Technology, Engineering, Mathematics)寄りのおもちゃが中心。 定期購入は、3〜4歳の幼児、小学校に上がる頃の5〜7歳、そして8〜13歳の3つの年代別に注文できる。特に期間は定められていないから、いらなくなったらいつでもキャンセルできちゃう。 商品ページのレビューは賛否両論みたいだけれど、低く評価している人たちの主な理由は「一人の子どもにしか送れない!」ということらしい。お気に入りの孫がいないと使えない、と。これはアマゾンさん、すぐにでも改善するでしょう。 今はまだ北米でのみの展
日本にいた頃からネットショッピングは頻繁にしていたけれど、LAに来た当時は免許もないから出かけられず、服から日用品までポチッとして買うようになってしまった。 特にこっちのECは返品が無料、SephoraやNordstromなどは�使用済みでも100%満足できなければ返品で全額返金みたいな超良心的な返品ポリシーのところが多い。Zapposや、日本ならロコンドのように、家で試着する感覚で買って合わなければ返品しちゃってる。 と前置きが長くなったけれど、自分のサイズがあるか一目でわかるから靴もネットでショッピング。Fitbitをつけるようになってから散歩しまくっているから、New Balanceの新しいスニーカーが欲しいなと思い、散々迷った挙句に2足ポチっとしたのです(NBの公式サイトも家で試着した程度なら無料で返品して全額返金してくれる)。 New Balanceでポチッとしたブラックとカーキ
「Play (for Medium)」は、ブラウザ「Chrome」の拡張機能。これをインストールすると、Mediumの記事を音声で読み上げてくれる。文章として読むのもいいけれど、料理をしながらキッチンでラジオ感覚で聴くのもいいかもね。 ただ、読み上げているのはロボットだから男性のザ・ロボット風な音声なのが玉にきず。ロボットの音声だと不思議と内容が入ってきにくい感じがする。文章の流れが無視されちゃうからね…。 車専用道案内アプリ「Waze」が一時シュワちゃんの声で道案内をしてくれたみたいに、◯◯さんの読み聞かせが聞けるというオプションがあればお金払うかも。Playは、招待制でベータ版のモバイルアプリも展開してるそう。 さて、半年前にカリフォルニア州の免許を無事に取得して、最初はビビっていたけれど今では高速にも一人で乗れるようになりました。免許を初めて取ったのは高校生になったばかりの頃にニュー
今年の4月に書いたテープ起こしのツールは、皆さんにたくさんブックマークしていただきました。この時から気になっていて結局今になって初めて使ってみたのが、イギリス発の「Trint」です。結論から言うと、この子かなり優秀です。 今回わたしが起こしたのは、30分ほどの英語のインタビュー。音声ファイルのアップロードはあっという間で、どれほど待つのかしらと思ってみたら、ものの4分で「テープ起こしが完了しました」との通知が(サイトにも通知があるし、メールも送られてきます)。ワオ。 起こしが完了したぜのメール どれだけ正確に起こしてくれるかは、音声ファイルの音声の精度に依存する模様。ここでいう精度というのは、きちんとマイクで音声が拾われているか、発言者が英語のネイティブスピーカーかなどなど。音声ファイルをアップロードした時点で、話し手のアクセントがアメリカ英語なのかイギリス英語(オーストラリア英語も加わっ
ディープラーニングの技術を使うことでGoogle翻訳の出来が格段と上がったらしく、ネットでも周囲でも騒ぎになっていたみたいですが、うちの旦那のような人のためにも早く日英に対応してほしいものです←と思ったら対応しているらしい(英日に比べて精度がまだ劣るっぽいけど)。 さて、9月頭に紹介したAIが記事を書いてくれちゃう「Articoolo」。ちょっと使ってみた感じでは、改善の余地ありという印象だったけれど、「BITA デジマラボ」というWebサイトがArticooloと提携したらしい。 Articooloを使って生成された文章 image via. Flickr Articooloは現段階では英語の記事作成にしか対応していないため、翻訳や編集は人間が行っているとのこと。プレスリリースでは、こんな風な説明が。 今回の提携においては、英語圏における情報収集と草稿作成の部分をAIが代行。ビットエーに
*この記事への反響をツイートを冒頭に追加 (11月7日) この2アプリはほんとにすごい / 出来損ない写真がさくっと変身する無料アプリ「Lightroom」と「Photoshop Fix」の2つの機能 https://t.co/RirHZZ9IzZ — 上村康太 (Kota Uemura) (@Kotacos) 2016年11月4日 Lightroomで1つ前の写真を加工してみた。どうかな? 出来損ない写真がさくっと変身する無料アプリ「Lightroom」と「Photoshop Fix」の2つの機能 https://t.co/XP0RSrV6LP pic.twitter.com/9dYKeXtFik — Suni@フィリピン4年目 (@suni) 2016年11月3日 これ私含む素人さん必須! 出来損ない写真がさくっと変身する無料アプリ「Lightroom」と「Photoshop Fix」
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