タグ

高学歴ワーキングプアに関するkazu_levis501のブックマーク (2)

  • 創薬研究アウトソーシングと高学歴ワーキングプア(下) --- 城戸 佳織

    (上)より続く。 <その6> 日の博士号取得者の置かれている状況 日の製薬企業の研究においては、学位による研究者間の序列は、逆に明確ではない。たとえ博士号を持って入社したとしても、最初の数年は上司について丁稚奉公だし、修士や学士号しか持っていなくても(最近は減ったが)昇給が多少遅いだけで同じだ。中国では、修士号取得者の初任給と、博士号取得者の初任給では、倍近い開きがあるが、日では博士号を取った研究者に、給与において今ひとつメリットがない。ドイツのように、最初からプロジェクトを丸ごと任されることもないし、逆に責任を負わされることもない。 会社によっては、ある程度、研究者の意思でテーマを選び、実験できる企業もあるようだ。だが、博士号を持っているから、修士号しかないからと、テーマや実験のレベルに制限はつかない。日では、研究者は学位に関わらず、皆平等に扱われる。日の研究者は、最初は皆実験

    創薬研究アウトソーシングと高学歴ワーキングプア(下) --- 城戸 佳織
  • 創薬研究アウトソーシングと高学歴ワーキングプア(上) --- 城戸 佳織

    <その1> はじめに 私は普段、医薬品研究のアウトソーシングの仕事に関わっている。少なくとも業界では、研究の外注は知られた話だ。だが業界以外の人に話すと、「研究の仕事がアウトソーシングされるなら、世の中に安定な仕事なんて存在しないですね」と、驚きまじりの反応をされることが多い。研究の仕事というのは、とりわけ優秀で、高学歴の、ある意味選ばれた人たちがする性質のもので、そのような人たちは仕事にあぶれたりすることはないと思われているようだ。 確かに医薬品の研究に従事する人たちは、最近特に博士号取得者が多くなりつつある。私が普段仕事で接する人も、5人に4人くらいは博士号取得者だ。普通の人に比べれば、ずっと高学歴には違いない。ただみな優秀なのかは、議論の余地があるだろう。それにたとえ実力があったとしても、研究テーマに恵まれない場合もあるし、上司や同僚と折り合いが悪く、十分に能力を発揮できない場合ある

    創薬研究アウトソーシングと高学歴ワーキングプア(上) --- 城戸 佳織
  • 1