人間と人工知能(AI)の間で激しい戦いが繰り広げられた今回の囲碁対局だったが、結局勝利したのは人工知能だった。 Googleの人工知能プログラム「AlphaGo」は韓国で現地時間3月15日、世界最強棋士の1人であるLee Se-dol氏との最終戦となった第5局を制した。AlphaGoは、今回の5局勝負を4勝1敗で勝ち越し、コンピュータ知能の飛躍的進歩を世界に知らしめることとなった。 ただし、コンピュータが完璧だったとはいえない。第4局に敗れたAlphaGoにとって第5局も苦しい展開となったが、最終的にはLee氏が280手目で投了し、再び勝利を手にすることとなった。 解説を務めたMichael Redmond氏は、「どの時点でAlphaGoが優勢または劣勢だったかを指摘するのは難しく、全体を通して互角の戦いだった」と述べた。「AlphaGoが盤中央に打った48手目は、第4局に似たミスのように