だが、実際の生活上、太陽の動きと関連する天文時を無視できないため、72年以降はうるう秒を不定期で挿入し、原子時を天文時に近似させている。27回目の今回は、1月1日の「午前8時59分59秒」と「午前9時00分00秒」の間に「午前8時59分60秒」を挿入する。 社会のIT化が進んだ現在、うるう秒の実施は、情報システムの障害を生むこともある。前々回の12年7月1日(日曜日)の実施では、国内でSNS「mixi」に障害が起きたほか、海外でもLinkedIn、RedditなどのWebサービスが影響を受けた。 NICT電磁波研究所 時空標準研究室の花土ゆう子室長は、「これまでの経験を踏まえ、事前に十分な配慮を」と話す。「例えば、分散化を取り入れているシステムでは、それぞれの時刻表記の同期がずれると不具合が起こるケースがある。システムを動かすプログラムも、60秒というイレギュラーな時刻表示に対応できずに誤