© iStock.com そもそも一体、何を争点とした選挙なのだろうか。 解散が確定的になってからというもの、投開票日直前まで考え、そして取材を続けてはみたものの、一向にその答えが見つからない。そして今に至って、ようやくその"答え"が見つかった。その答えを一言で言ってしまえば、「答えがないのが答え」なのだ。つまり、そもそもこの選挙に、争点などないのだ。 いや、こうした物言いは、いささか正確さにかけるだろう。 安倍晋三首相に"白紙委任状"を与えるか否か この選挙で、われわれ有権者に問われているのは、ただ一点だけ。その一点とは、安倍晋三首相に"白紙委任状"を与えるか否かだ。 選挙結果次第では(しかしそうなる可能性は極めて高いのだが)、安倍首相は最長で向こう4年間にわたって"白紙委任状"を手にすることになる。 小泉政権がピリオドを打ってから第二次安倍政権が発足するまで、日本の政治情勢は「決められ