前橋市が郊外のバスやタクシーの利便性の向上に向けて動き出した。電話予約で利用できるデマンドバスに、スマートフォンのアプリで乗車するバス停や目的地を選択し、人工知能(AI)が最適なルートを特定する配車システムを試験導入したほか、地域が主体となり、電話予約で利用できる「相乗りタクシー」の実証実験も始める。車の運転ができない高齢者やマイカーを持たない学生、子供が外出しやすい環境の整備につなげたい考えだ。(糸魚川千尋) ◇ 市が郊外の移動手段として導入しているデマンドバスは、電話予約で乗降するバス停や乗車希望時間などを指定し、大人210円で利用できる。 新たな配車システムは30日から、大胡・宮城・粕川地区で運行する「ふるさとバス」に試験導入。NTTドコモの「AI運行バスシステム」を活用し、おおよその到着時刻も予測できる。電話対応するオペレーターの負担を削減するほか、より効率的な配車が可能になる。将