前回までのあらすじ 12年ぶりに大日本鉄鋼に戻った旭山隆児(あさひやまりゅうじ)の新部署、第三企画室の出社禁止期間が明けた。その間、風間麻美(かざまあさみ)はツーリングで出会った老紳士のガレージ村に、楠原弘毅(くすはらこうき)は渋谷のライブハウスでオヤジバンドにそれぞれ邂逅した。幸せいっぱいのオジサンたちから学んだことは何だったのか。 「ライブハウスにはふたつの種類があります。ひとつは出演者を店が選んで、店が告知して、店が客を呼び、店が出演者にギャラを払うタイプ。つまり、店が自分でプロデュースしてリスクも負う代わりに、収益は店が取る。ふつうの興行はこのビジネスモデルです。出演者はそのハコから出演依頼が来て、ギャラをもらって演奏する。プロの演奏家は、ほとんどこのかたちで仕事をしています。どのような出演者を揃えるかで、その店のテイストや格がきまります。そして、一流の場所に呼ばれていることが演奏
![episode:20 「幸福を直接売る仕事っていいかもしれんなあ」:日経ビジネスオンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/05f492a9ba706b05ca8fd61b1840b099fb59fdc9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkeibp.co.jp%2Fimages%2Fn%2Fnbo%2F2011%2Fcommon%2Fnbologo_ogimage.png)