[ロンドン 12日 ロイター] 米国とロシアの通信衛星がシベリア上空の宇宙空間で衝突したのを受け、専門家の間では、今後はこうした事故がさらに増加し、地政学的問題を招く可能性があると指摘する声が出ている。 ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのフランシスコ・ディエゴ上席研究員(物理・天文学)は「今回のことは、考えていたより物事が単純でないことをわれわれに気付かせた」と指摘。「再び起こる可能性を数値化することはできないが、今やそれは実際に起きてしまい、物事を大きく変え、懸念にもなっている」と述べた。 米衛星携帯電話会社イリジウム・サテライトが打ち上げた通信衛星は10日、現在は機能が停止しているロシアの通信衛星と衝突。当局者によると、衝突によって宇宙空間には少なくとも600個の破片が散らばり、国際宇宙ステーション(ISS)やほかの人工衛星にとっても「宇宙ごみ」との衝突の危険が増している。 ディエゴ
![宇宙空間での人工衛星衝突、新たな政治的リスクに](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2914cd2c0f78f46b292bd28807a3d32e34425ee1/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fs1.reutersmedia.net%2Fresources_v2%2Fimages%2Frcom-default.png%3Fw%3D800)