大学生や高校生にとって厳しい雇用情勢が続いているが、就職難はいったん職を離れ、再就職を希望している人たちにも広がっている。一定のキャリアを持つ“働き盛り”世代を対象に、管理職として再就職できるようにする職業訓練講座が、栃木県内では初めて、小山市の白鴎大に設置された。(横溝崇) 文化人類学も勉強 思川を望む2号館の6階。Tシャツやワンピース姿の若者が語学や経済学の授業を受けている中、別の教室では30〜50歳代の男女8人が、文化人類学の話に聞き入っていた。この日のテーマは家族制度。教育学部の結城史隆教授(60)が、「お姉さんの旦那さんは親戚に入る?」と問いかけると、受講生からは「血がつながっていないから入らないのでは」などの意見が出ていた。 これは、同大の職業訓練講座「マネージメント人材育成コース」の講義の一つ。同講座は、今年4月に始まり、7月中旬までの3か月間で約60日間の講義を行う。「