大型ヘリカル装置の実験データをクラウド上で公開している画面を示す中西秀哉准教授=土岐市下石町、核融合科学研究所
岐阜県と岐阜市は15日、新たに岐阜市の20代女性と50代男性、羽島市の50代女性の計3人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。県内での感染者は計130人となった。うち、20代女性は岐阜市立徹明さくら小学校の教員。発症後に児童や保護者との接触はなかったが、同校は16日から2週間程度閉鎖する。 市によると、女性教員は発熱した7日に校長に申し出て帰宅。以降は一度も出勤していないという。同校は臨時休校中で、入学式や卒業式を実施しておらず、女性教員と児童との接触はなかった。同校の教員38人の中に体調の悪い人が1人おり、市と県は全員の検体検査を行う。 14、15日、教科書を受け取りに児童311人と保護者らが来校し、教員と接触した。市教育委員会は15日、保護者にメールで女性教員の感染確認を伝えた。放課後児童クラブ(学童保育)に女性教員は携わっていないが、学童保育は2週間程度閉所し、実施場所などを
災害アーカイブぎふに提供された写真。飛騨川バス転落事故を起こした豪雨で流れ込んだ土砂を片付ける人たちが写る=1968年8月、加茂郡川辺町下麻生(町役場所蔵) 過去の災害の写真をデジタル化して後世に残す取り組みが、岐阜県内で始まっている。研究者や防災士らでつくる「災害アーカイブぎふ」が東北大との共同研究として行うもので、単に収集するのではなく、持ち寄った写真を囲んで当時を振り返り、災害の「記録」と「記憶」の継承を図る。本格始動となる2日、多治見市で本年度初のワークショップが開かれる。 きっかけは一昨年に加茂郡川辺町の中学校であった防災教室だった。防災士の平岡守さん(52)=可児市=が、豪雨に伴う土砂崩れで104人が死亡・行方不明になった1968年の飛騨川バス転落事故に関連し、「町内でも豪雨の被害があったことを知っているか」と問い掛けたところ、知っていた生徒はクラスで1人だけだった。「わずか5
文化資源をデジタルデータとして保管する「デジタルアーカイブ」の価値を考える講演会が22日、岐阜市橋本町のじゅうろくプラザで開かれた。各務原市出身の作家冲方丁(うぶかたとう)さんらが創作活動への影響について話し、市民や学生ら約100人が聴き入った。 岐阜女子大が「君たちはデジタル時代をどう生きるか」と題して主催。基調講演に立った冲方さんは、歴史小説やSFを書くに当たり、デジタルアーカイブの構築で下調べが飛躍的に速く体系的にできるようになった利点を紹介。若手の参入や新作の増加といった影響を生んでいるとした。 米大統領選で偽情報を用いて人間の感情が操作された例を引き、「デジタルアーカイブは過去の知識を正しく比較検討でき、(倫理的であろうとする)エシカルに根拠を与える。フェイクニュースから逃れることができるとりでとなる」と意義を述べた。 この日は他に、東京大特任教授の長丁(ながちょう)光則さんの講
岐阜市立図書館は、県にゆかりのある人からアイデアを募り、本を持ち運ぶオリジナルトートバッグ作りに乗り出す。市立中央図書館が入る同市司町のみんなの森ぎふメディアコスモスはさまざまな人が集い、「みんな」に親しまれるバッグを発信する。完成したバッグは図書館で販売する。 図書館ブランディング事業の一環で、バッグのデザインと製作は公募して委託する。県内在住・在勤、県内大学を卒業した人らを対象に、12月21日まで募集している。 企業や個人事業主、NPO法人を核に、「ファッションのまち・岐阜」という特性を生かし、デザインを学ぶ学生や、縫製の技術を持つ主婦らとユニットを組んで応募することも可能。デザインは自由といい、予算50万円で500個を作る。 吉成信夫館長ら3人の審査委員会がブランド力やデザイン性、商品力などを評価し、来年1月上旬に委託先を決める。3月20日までに納品する。 市立図書館は、本の貸し借り
岐阜市は22日、みんなの森ぎふメディアコスモス(同市司町)で7月に起きた漏水は、天窓のガラスとサッシの間の目地部分をカラスとみられる鳥がつついて開けた穴が原因だったと発表した。設計・施工業者が調査し、市に報告した。 漏水は7月5日、2階図書館の天井で発生した。他の天窓を点検すると、鳥がつついたような痕が68カ所見つかったという。今後はアルミ製のカバーを取り付ける。 同じ日に図書館の別の場所で確認された漏水は、屋根の上のウレタン樹脂で覆われた帯テープがはがれたためだった。 市は、設計・施工業者に定期点検の徹底、再発防止を求めることを決めた。 漏水は2015年春から断続的に発生。今年7月までに2階天井からの漏水は31回起きた。鳥が原因と判明したのは初めて。
岐阜大(岐阜市柳戸)の森脇久隆学長は18日、本年度から2年間の事業概要を発表した。創立70周年を記念して来年6月に大学図書館の一角にアーカイブ室を設けるほか、人工知能(AI)と金型を組み合わせた工業用金型開発拠点を今年6月に稼働させる。来年度からの海外の大学との共同学位(ジョイント・ディグリー)制度開始も計画している。 70周年関連では、アーカイブの作成と公開を進める。学内に散在するオブジェなどの美術品や、植物、樹木などもアーカイブ化する。植物標本や郷土史関連の文書など学術的に価値のあるものは、創立記念日の来年6月1日からアーカイブ室で展示する予定。 国際的な連携では、インド工科大グワハティ校、マレーシア国民大との共同学位制度を来年度から開始する見通し。四つの修士、博士課程を共同で設けて運営する。岐阜大の学生12人が相手校に数カ月通って機械工学や食品科学などを学ぶほか、岐阜大が留学生を受け
Tweet 夜の図書館、音楽響く 飛騨市でジャズライブ 2017年05月26日08:44 図書館でジャズの演奏を楽しむ市民ら=飛騨市古川町本町、市図書館 岐阜県飛騨市古川町本町の市図書館で、ジャズのナイトライブが開かれ、住民ら約80人が知的な空間で奏でられるジャズ演奏を楽しんだ。 ナイトライブは同図書館が2年前から毎月1回夜間に開催しているイベント「おとなの時間」の一環。より多くの人に図書館の魅力をアピールしようと企画し、飛騨地域や岐阜市で活動している清水イチロウさん(ピアノ)、宮川ジュンイチさん(ドラム)、白石タツフミさん(ベース)の3人が出演した。 高い天井と上質のシート、書架など図書館特有のゆったりとした空間で、「ソーラー」や「インビテーション」などジャズのスタンダードナンバーをはじめ、ビートルズの「ブラックバード」など11曲を披露した。来場者は3人の息の合った演奏に心地よさそうに聞
Tweet 中高生の文才“発掘” 朝井リョウさんが小説講評 2016年10月30日10:14 作品を講評する朝井リョウさん(右)=岐阜市司町、みんなの森ぎふメディアコスモス 岐阜県不破郡垂井町出身の小説家朝井リョウさん(27)が中高生の短編作品を講評する「めざせ直木賞作家!ぼくのわたしのショートショート発表会」が29日、岐阜市司町のみんなの森ぎふメディアコスモスで開かれ、選考された計8人が講評を受けた。 小説を書くことや図書館への関心、読書意欲を喚起しようと、市立図書館が昨年に続いて開いた。中高生を対象に原稿用紙5枚以内で作品を募り、68点の応募があった。朝井さんらが選考し、中学生、高校生の作品各4点を選んだ。 発表会では約200人の観客を前に、作者がそれぞれ作品を朗読し、朝井さんが講評。「着眼点が素晴らしく、言葉の表現が高度」「導入部分が良く、何の話なのだろうと疑問を持たせる」と作品のポ
Tweet 戦前の学校生活克明 旧大垣高等女学校映像フィルム発見 2016年09月04日09:23 岐阜市の歩兵第68連隊で機関銃の扱いを学ぶ生徒(16ミリフィルム内容調査プロジェクト提供) 大垣北高(岐阜県大垣市中川町)で、同校の前身の1校の大垣高等女学校で1938~43年頃に撮影された、学校生活の映像フィルムが見つかった。女子生徒の勤労奉仕の様子を中心に、36年ベルリン五輪で日本人女性初の金メダルを獲得し、後に岐阜市に住んだ兵藤(旧姓前畑)秀子さんがプールの竣工(しゅんこう)式で平泳ぎを披露する場面も。生徒が機関銃の訓練を行う場面もあり、太平洋戦争に向かう時代の生徒の表情を伝える貴重な資料となりそうだ。5日の文化祭でデジタル化した映像が在校生や学校関係者に公開される。 大垣北高は1894年に県尋常中学校大垣分校として開校。1948年に、同分校の後身の旧制大垣中学校(後の大垣高)と大垣高
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