仲間とともに-。現在リーグ5位と好調を維持する新生レッズ。生まれ変わった浦和を力強く引っ張っているのが、主将の阿部だ。主にボランチとしての激しいプレーだけでなく、故障などでピッチに立てない仲間を思いやる優しさでも、チームをまとめ上げている。 フェアプレーフラッグ。キックオフ前にフェアプレーを誓う証しとして、両チームの選手が黄色いフラッグにサインする。 埼玉スタジアムのホームゲームでは、キャプテンの阿部が選手入場の直前に最後のサインを行う。その様子はスタンドの大型スクリーンにも映し出される。 3日のホーム横浜M戦。入場直前にいつも通りスタッフからペンを受け取った阿部は自らのサインを書いた後、そのすぐ下に「34」「28」「11」と番号を記した。 34は左膝前十字靭帯(じんたい)を損傷した山田直、28、11はいずれも左太ももを肉離れし戦線離脱した岡本、田中の背番号だ。山田直はこのけがにより今夏の