浦和レッズが19日、ホームの埼玉スタジアムで行われたFC東京戦で2-1の勝利を収め、G大阪を抜いて7位に浮上した。中位からの巻き返しを図る重要な一戦で勝ち点3を奪った要因の1つには、荒天のピッチをいち早く掌握したスタッフの準備があった。 キックオフ約1時間前の午後6時すぎ、雨が降り出した。あっという間にたたきつけるような雨になり、雷鳴が幾度も響く。試合は開始が2度も延期された。 最初に開始時間30分遅延が発表された後のことだった。ウオーミングアップ開始の約20分前、大雨と稲妻が止まない中でピッチに1人のスタッフが現れた。浦和の天野賢一コーチだった。ピッチに準備されていたボールを蹴っては追い、また蹴る。約10分間で自陣内を一周すると、ロッカールームに戻っていった。 天気は好転せず、さらに30分の遅延が発表される。さらにずれたウオーミングアップの開始約20分前、首にタオルをかけた天野コーチが再