秋田市の山中で13日午前、群生するヤマボウシの花びら状の苞(ほう)を墜落した小型機と誤認し、消防車12台などが駆けつける騒ぎがあった。 午前10時20分すぎ、同市河辺三内の住民から「自宅近くの山中の崖に白い小型機のようなものが引っかかっている」と110番通報があった。県警や消防が現場で確認したところ、ヤマボウシの群生であることがわかった。 110番通報した男性は、隣家の女性から「向かいの山に飛行機のようなものが落ちている」と言われ、山の様子を確認してすぐに通報した。「向かいの山の木がこんなに白くなったことはこれまでなかったから、わからなかった。人騒がせをさせちまった」 女性は「毎朝、縁側に腰を下ろして向かいの山を見ている。今朝も午前10時ごろ山を見ると、軽飛行機のようなものが落ちていると思い、慌てて隣のお父さんに伝えに行った。嫁いで60年、あんなに白くなったのは見たことがない」と話した。