Jリーグのキャンプ取材で宮崎県を訪れた。今季から担当するFC東京の都城合宿を中心に、かつてベガルタ仙台や鹿島アントラーズの担当時代に訪れた宮崎市内の各所も再訪。さまざまな関係者と再会した中で、鵬翔高の松崎博美総監督(65)にもお会いすることができた。 昨夏のリオデジャネイロ五輪に、オーバーエージ枠で出場したFW興梠慎三(30=浦和レッズ)の恩師。興梠の高校入学の手助けをしただけでなく、1年春から夏にかけて、幽霊部員状態となっていたところを、昼休みのたびに職員室に呼び出したり、電話をかけて説得した。「今があるのは松崎先生のおかげ。両親以上の存在、恩人」と興梠から感謝される指導者だ。12年度には、監督として全国高校サッカー選手権で初優勝を果たしている。 そんな高校サッカー界の名将の1人から、ある画像を見せられた。携帯電話に映っていたのは石碑。興梠の五輪出場記念碑だった。4年に1度のスポーツの祭