KDDIの田中孝司社長は1日、携帯電話販売状況について、9月の番号持ち運び制度(MNP)の純増数が約9万5000件に上り、12カ月連続で首位だったことを明らかにした。 MNP首位は、同社が米アップルのスマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」を発売した2011年年10月から続いている。12年度に入ってからは徐々に減少し8月は3万4500件だったが、21日のアイフォーン5発売で勢いを盛り返した格好だ。 田中社長はまた、同じく国内でアイフォーンを販売するソフトバンクモバイルからのMNP利用の新規契約が「前月比で約3倍」に達したことを公表。MNP純増の4割に当たる3万8000件前後を占めたもようだ。 田中社長は1日、全社員向けに「2012年度下期方針」を発表。通常は翌月の5営業日後に携帯電話各社が公表していた契約数の一部を言及した。