2009年に平壌で行われたサッカー・ワールドカップ(W杯)予選の観戦に訪れた際、ノートパソコンを「手荷物」として持ち込んで不正輸出したとして、警視庁公安部は6日、東京都文京区の貿易会社「セコロ」社長で、朝鮮籍の女(51)ら3人と、法人としての同社など2社を外為法違反(無許可輸出)容疑で東京地検に書類送検した。 同社は、大量破壊兵器開発への関与が指摘される北朝鮮企業と取引をしていたことも判明し、公安部は、北朝鮮の物資調達の拠点だったとみている。 捜査関係者によると、書類送検されたのは、社長のほか、いずれも韓国籍の社員の男(37)と、パート従業員の女(44)。3人は09年3月26日、経済産業相の許可を得ず、新品のノートパソコン1台(約10万円相当)を北朝鮮に不正輸出した疑い。従業員の女が、W杯南アフリカ大会アジア最終予選「北朝鮮―アラブ首長国連邦」戦の観戦ツアーに参加し、手荷物として持ち込んで