次代を担う政治家が取り組むべき課題 今般の内閣改造の目玉の一つは、小泉進次郎環境大臣の任命でした。強烈なカリスマ性と強いリーダーシップで、自民党をぶっ壊すと言いながらも長期政権を築いた父の小泉純一郎総理の引退以来、進次郎氏は一貫してメディアの注目を集めてきました。父親譲りのワンワード・ポリティクスは、識者からは内容が薄いと批判されがちではあるものの、国民一般には十分に雰囲気が伝わっており、世論調査からは今やポスト安倍の筆頭格に位置づけられています。小泉大臣の一番の特徴であり、武器は、民意がどこにあるかを探り当て、それに合わせたわかりやすいコミュニケーションを行う能力でしょう。それゆえに、期待先行と言われながらも、政治に期待を抱かせることができる数少ない存在となっているのです。 そして、大臣への就任後最初の訪問先に選んだ福島において、この能力がさっそく発揮されました。メディアの注目を浴びるこ