先週末に突然発生した軍事企業ワグネルの「反乱」は世界の注目を集め、一時は「プーチン国外逃亡」説まで流れた。ロシアで何が起こっているのか。そしてプーチンは今後どうなるのか。今のロシアを知るのに必要な4点(ワグネルの凋落、反乱の経緯、ワグネル司令官プリコジンの目的、プーチン体制が揺らぐ可能性)について解説する。 (1)ワグネルの台頭と衰退 まず、今回の主役ワグネルについて、改めて確認しておこう。 ワグネルはロシア政府が支援する軍事企業で、創設者エフゲニー・プリゴジンは62歳。レストランなど複数の企業を経営する経営者で、プーチンとの個人的な関係でのし上がった人物だ。その経歴からメディアでは「プーチンのシェフ」とも呼ばれる。 ワグネルは2014年のクリミア危機を皮切りにリビア、中央アフリカ、スーダン、シリアなどの戦場で活動し、昨年からのウクライナ戦争でも実質的にロシアの主力となってきた。 エフゲニ
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