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歴史に関するko_iti301083のブックマーク (73)

  • 嘘で戦争に勝利にした嘘みたいな話 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    戦いに勝つためにはたまには方便も必要 狼少年の話を待つまでなく、嘘はいつもついていたら全く効果がありませんが、たまにつくことで有効な場合があります。 つかないに越したことはありませんが、仕事でも私生活でも、たまには嘘を使ったほうが色々なことがうまくいきます。 戦争では嘘と当の情報が入り乱れ、嘘の情報が戦いを勝利に導くことがよくあります。 1. わずか6人の兵でベオグラード市を降伏させた嘘(ドイツ軍) Attirbution:Bundesarchiv, Bild 101III-Weyer-024-05A / Weyer / CC-BY-SA 3.0 26歳のフリッツ・クリンゲンバーグは、ユーゴスラビアに侵攻したナチス親衛隊の将校で、ベオグラードを直ちに陥としギリシャに向かうべし、という国からの指令を受け取っていました。 しかし、クリンゲンバーグと6人の部下がベオグラードに上陸した途端、ベ

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  • 元祖バカッター、エルサレムで尻を出す - 本しゃぶり

    新しいバカッターが話題になると、古いバカッターが掘り起こされる。 そこで俺も過去のバカッターを探してみようと思い立った。 たどり着いた先は、紀元1世紀のエルサレム。 User:Mattes [Public domain],Link バカッターは昔から ちょっと前にまたバカッターの記事を見た。最近の投稿先はInstagramでありTwitterは拡散経路に過ぎないのだが、わかりやすいからか全て「バカッター」と呼ばれている。「ソニーのiPhone」みたいなものだろう。 一口に「バカッター」と言っても、いくつかのパターンに分けられる。中でも繰り返し起き、社会的な影響が強いのは、従業員が業務中に行う悪ふざけだ。いわゆる「バイトテロ」である。俺が見た記事もそれだった。今では バカッター≒バイトテロ と言えるだろう。 相次ぐバイトテロ問題「バカッター」による炎上案件は昔から? - ライブドアニュース

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  • アメリカの州旗にまつわるおもしろい話 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    様々な歴史や逸話があるアメリカの州旗 アメリカは「合衆国」なので、日の都道府県に比べて州が持っている権限ははるかに大きいです。例えば州独自の軍を持っていたりします。 日の都道府県旗なんて、県庁の庁舎くらいでしか見ないと思いますが、これだけ州独自の権限が強いのであれば思い入れも強いのではないかと想像してしまいます。 アメリカの州旗はそのデザイン性も独特ですし、その成立にまつわるおもしろい話をそれぞれ持っていたりします。 1. ユタ州 間違ったデザインが正式に採用されてしまった ユタ州旗の意匠は「合衆国国旗と鷹」というアメリカの古典的なモチーフを取り入れています。ユタ州の住民の大部分を占めるモルモン教徒は長い間合衆国から追放された身で、19世紀後半に晴れてユタ州として合衆国の一員として認められた際に、国に対する感謝の印として表現したのでした。 さらに、プレートの中にはユタのシンボルで清純の

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  • フォーの歴史 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    Photo by Codename5281 現代ベトナム史と共に歩んだフォー フォー(phở)は今やあちこちにあるベトナム料理店では必ず提供される麺料理です。コンビニでも売ってたりしますし、インスタント麺になっていたりもします。 あっさりだけどコクのあるスープに、ピロピロした歯ざわりが心地よい米の麺。付け合わせにライムを絞ったり、パクチーやもやしを入れたり、唐辛子酢を入れたりして、味や香りや感を何重にも変えながら一杯の麺を心ゆくまで楽しむのがベトナム流です。 ベトナム料理歴史は長く奥深いものがありますが、実はフォーの歴史はさほど古いものではなく、その起源は1900年頃と考えられています。 1.  多様なベトナムの麺 フォーの歴史に行く前に、「フォーだけではない」ベトナムの麺の種類を紹介します。ご存知の通り、フォーは米粉を水で溶かして固まったところを麺状にしたものです。フォーはハノイを中

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  • 歴史的な価格下落をした6の通貨 - ハイパーインフレはなぜ起こったのか - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    お金とは何なのか、を考えざるを得ないハイパーインフレの世界 2007年から2009年にかけてジンバブエ・ドルが狂ったようなインフレを起こし、最後は100兆ジンバブエ・ドルまで発行されたのは記憶に新しいと思います。 この件は結構ネタ的に語られることが多かったですが、実際銀行に預金をしていたであろう庶民はたまったもんじゃありません。預金にあった1000万円が、ある日1円まで値下がりしてたみたいな話ですからね。庶民もバカじゃないので、金やドルに変えて持っておくとかそれなりの自衛策はやるんでしょうが、経済や市場は大ダメージを受け庶民生活にも影響があるのは必然でしょう。 今回はかつてハイパーインフレを起こした6の通貨から、どのようなタイミングで起こるものかを学んでいきたいと思います。 1. ハンガリー・ペンゲー(1945-1946) 国民生活の保証のために大量に紙幣を刷ったことで発生 史上起こったハ

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  • めちゃくちゃ小さいのに領土争いがある地区・島 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    Photo by Toubletap なんでこんな小さな土地を巡って争うのか? 韓国が実効支配し、日が領有を主張している竹島(韓国名:独島 トクト)は、総面積約0.2平方キロメートルのめちゃくちゃ小さい島です。 第三者からすると、なぜ韓国がこんなちっぽけな島に愛国心をたぎらせ、警備兵を常駐させ、何もないのに観光客が押し寄せているのか全く理解できないんじゃないんでしょうか。 同じように、我々から見ると争うのが馬鹿馬鹿しいほど小さいのに、国家間で領有権争いが続く地域は数多くあります。 1. ポイント20シルバー(シンガポール vs マレーシア) シンガポールの土地埋め立てにより発生した論争 マレー半島の先端にある島国シンガポールは、隣国マレーシアと狭い海峡を挟んで隣り合っています。 両国の国境はシンガポール側にある東のテコン島から西のトゥアス地区まで海域を2分して、陸路である2つの橋と、海上

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  • 無法者より恐ろしいウエスタンの「悪徳保安官」 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    無法者より無法者らしい荒くれ保安官 昔のB級ウエスタン映画は、北斗の拳みたいなヒャッハーな無法者が娘をさらったり農民をドヤしつけたりして暴れまわっているところを、正義の保安官が駆けつけて無法者を一掃! どうもありがとうございます、あの、お礼を… いや当然のことをしたまで。では私はこれにて。 みたいなコテコテの描写が多い気がします。 そういう正義の保安官もいたにはいたでしょうが、実際のところ保安官も無法者も素材は同じく乱暴者のゴロツキ。今回は名の知れた「悪徳保安官」を紹介します。 1. ビル・ティルマン(1854-1924) 多数の無法者を逮捕する一方で不正蓄財に手を染めた人物 ビル・ティルマンは名をウィリアム・マシューと言い、若い頃はカンザス州とオクラホマ州のガンマンとして名を馳せました。銃を片手に荒野を暴れまわり、5年で12,000頭のバイソンを仕留めたり、シャイアン族の勇者7人を殺し

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  • 【全訳】アメリカ軍のゾンビ制圧計画「CONPLAN 8888-11」 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    ゾンビ襲来時の緊急軍事対策マニュアル 「テロリズムの作戦構想計画8888-11(CONPLAN8888-11)」は、アメリカ戦略軍が2010年に作成し2011年に発表した「対ゾンビ制圧計画」です。 仮にゾンビが発生し人的・経済的・資源的被害が発生している場合、どのようにして防衛対策準備を取り、ゾンビを倒し、緊急時から平常事へと回復させるかというステップがまとめられています。 冒頭に「これは冗談で作成されたものではない」と断り書きがわざわざあるように、これはアメリカ戦略軍の当のスタッフによって作られた「物」です。 ただし、どちらかというと「若手戦略家養成のためのプログラム」の一環であるようです。 アメリカ戦略軍は、核抑止力・敵ミサイル攻撃の防御・早期警戒、そのための作戦立案と指揮を負っている機関で、空軍・海軍が持っている核戦力を一括で管理しています。 アメリカ戦略軍の若手戦略家は、一人前

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  • かつて存在したバチカン並みに小さかったミニ国家 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    史上星の数ほどある消滅したミニ国家たち ミニ国家は歴史上星の数ほど存在し、またそのだいたいが消滅しました。 現在残っているミニ国家は、バチカン、リヒテンシュタイン、サンマリノ、アンドラ、マルタ、モナコ、シンガポール、バーレーンなどごくわずかです。 今回はあまり知られていない、成り立ちと歴史が面白いミニ国家を集めました。 1. タヴォラーラ王国(1836年〜1962年) 「ヤギのもてなし」 で無人島が独立国家に タヴォラーラ島はイタリア・サルディニア島の北東部、オルビア湾の沖に浮かぶ島。現在では静かなビーチリゾートとして知られています。 Work by NormanEinstein タヴォラーラ島はかつて、国際的にも認められた独立王国「タヴォラーラ王国」として知られました。 1807年、ジェノヴァ出身のジュゼッペ・ベルトレノーニとその家族が当時無人島だったタヴォラーラ島に移住し、島の野生のヤ

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    ko_iti301083
    ko_iti301083 2018/12/11
    カリオストロやジオンの元ネタ。
  • 【中国史】なぜ明朝は「海禁政策」を始めたのか - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    明朝によるグローバルシステム構築の試み 経済発展と科学技術の発展が著しい中国中国政治・経済・科学についてのニュースを聞かない日はないくらい、国際舞台での中国の存在感は増しています。以前は国際秩序の構築には関心を示さなかった中国も、AIIBの創立などで中国発の政治経済交易圏を作ろうとしています。 これは歴史的に見ると目新しいことではなく、自国と体制の安全保障を確立しながらも、あふれんばかりの旺盛な人々の欲を御しながら、国家の元で適切に対外交易と経済発展を成し遂げようとする試みは、歴代の中国の王朝が常に頭を悩ませていた問題でした。 その一つの大きな試みが、明朝時代の「海禁政策」でありました。 1. 明初の対外課題とその対策 明王朝は元王朝末期の混乱状態の中で成立した王朝。創設者の朱元璋は最貧の乞僧から身を起こし皇帝にまでのし上がったどえらい男です。明朝成立後も中国の混乱はすぐには収まら

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  • エレベーターの歴史 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    都市の景観を一変させたエレベーター エレベーターという装置の歴史は実は古く、古代ローマの時代に遡ります。 しかし、エレベーターが人類の歴史に大きく貢献し始めるのは20世紀に入ってから。 安全で安定したエレベーター技術の確立は、超高層ビルの建設を可能にし、ニューヨークの摩天楼の風景を作り上げました。 ただし「安全で安定した」エレベーター技術は、技術者の長年の試行錯誤によって発展してきました。 1.原始的なエレベーター 古代ローマのエレベーター 古代ローマの建築家ウィトルウィウスの著作によると、史上初のエレベーターは紀元前236年、シチリアの数学者アルキメデスの発明によるものだそうです。 アルキメデスは、「アルキメデスの原理」や「アルキメデスの熱光線」で有名な古代世界最大の発明家です。 この原始的なエレベーターは、箱型の乗り物に人が乗り込み、人力で垂直上下に繋がった麻のロープを手繰って上下移動

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  • 史上最も多くの人が犠牲になった建物崩壊事故TOP10 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    Photo by 최광모 人工構造物の崩壊に伴う大惨事のランキング 毎年どこかの国で、大規模な建物崩壊事故が発生しています。 老朽化やメンテナンス不足、設計の問題、耐久容量を超えたなど、崩壊理由は様々ですが、数十人の犠牲者が出れば大惨事と言っていいと思います。 ところが歴史上は数百人・数千人・数万人規模の建物崩壊事故も起こっています。責任者を大量殺人の罪で逮捕すべきレベルなのですが、いったいどのようなきっかけで起こったのかを見ていきたいと思います。 なお、今回は爆破テロなど「誰かが意図的に壊そうとして崩壊した」事件は含まず、人為的ミスで崩壊した事故のみのランキングとなっています。 ※修正(2018/11/1 13:00)永代橋崩落事故の犠牲者の方が多いという指摘に基づき記事を修正しました 10位:マルパッセダム決壊事件 1959年(フランス) Photo by Eolefr 土地の基礎調査

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  • フィリピン・ミンダナオ島の近代史 - イスラム武装組織が勃興するきっかけとは - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    Photo from Keith Kristoffer Bacongco フィリピン国家統合の過程で打ち捨てられたモロ人(フィリピン・ムスリム) 2018年8月6日、フィリピンのドゥテルテ大統領は、ミンダナオ島のイスラム自治政府を認める「バンサモロ基法」に調印し、モロ・イスラム解放戦線(MILF)のムラド議長と握手しました。 長年イスラム法に基づく自治を求め武装闘争を続けてきたイスラム系武装勢力と、キリスト教徒が中心のフィリピン政府との歴史的な和解が成ろうとしています。 そもそもなぜ、彼がフィリピン政府と武装闘争を繰り広げてきたのか。 その直接の原因となった、ミンダナオのイスラム勢力の衰退、アメリカ支配下でのキリスト教勢力の伸張について解説していきます。 この記事は、以前の記事「海賊の島」スールー王国の歴史の続きです。 1. イスラム国家の衰退 マギンダナオ王国とスールー王国 ミンダナオ

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  • 中国のキリスト教の歴史 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    人口世界最大の国における、人口世界最大の宗教の歴史 現代の中国のキリスト教徒の人口がどれくらいいるかは、調査によって様々な説があります。 Katharina Wenzel-Teuber氏の調査によると3%にも満たないそうです。と言っても13億の人口の3%なので、4千万人もいるのですが。 今後中国ではキリスト教徒の人口が増えていくことが予想され、2030年には中国は世界最大のキリスト教徒を抱える国になることが予想されているそうです。 これに対し、中国政府は「中国政府の支配下での信仰」を強化すべく、様々な規制や干渉をしていると言われています。今も強く国家の干渉を受けているように、これまでの中国のキリスト教の歴史は、 時の権力者や対外関係などの影響をモロに受ける非常に不安定なものでした。 1. 唐の時代・大秦景教の流行 シルクロード経由でやってきたネストリウス派キリスト教 中国に最初にキリスト教

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  • 幻に終わったナチスドイツの「アメリカ本土爆撃計画」 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    Attribution: Bundesarchiv, Bild 146-1995-042-37 / CC-BY-SA 3.0 ニューヨークを廃墟にするというヒトラーの妄想 第二次世界大戦中、連合軍の攻勢が激しくなりドイツ軍が苦境に陥ると、ヒトラーは現実を直視せずに妄想を語ったり、部下を手当たり次第に怒鳴り散らしたりなどの奇行が目立つようになり、映画「ヒトラー 〜最期の12日間〜 」でも描かれたような、精神錯乱状態に陥っていきました。 ヒトラーの憎悪の矛先はアメリカに向かい、ニューヨークを爆撃し焦土とする妄想に取り憑かれるようになりました。 ヒトラーがもっとも信頼した政治家の1人で軍需省長官アルベルト・シュペアーは、ヒトラーからニューヨークがどのようにして猛火で覆われビルが崩落していくかの妄想を語られたそうです。 このヒトラーの妄想はとうとう実現はしませんでしたが、ドイツ軍にて具体的に検討さ

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  • 世界の民族の「創世神話」(アジア・太平洋・アメリカ篇) - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    はじめ世界は混沌のみがあった… 日の「国生み」の神話は古事記に記述があります。 高天原(たかまのはら)に住む神々は下界に国を作ることにして、イザナギノミコトとイザナミノミコトを派遣した。当時は大地はまだ水に浮いた油のように海水に漂っていた。二人は矛をさして海水をかき回し、矛を持ち上げて落ちた水滴が積もり重なり於能凝呂島(おのごろじま)という島ができあがった。 二人は島に降りたって、はじめに淡路島、つぎに四国、隠岐島、九州、壱岐島、対島、佐渡島をつぎつぎと生み、最後に州を生んだ。 このような「創世記神話」「国づくり神話」は世界中の民族に存在します。 どのように違うのかそのあらましを比較していこう、というのが今回の記事の趣旨です。 1. アイヌの「天地開闢」 この物語は江戸時代の探検家・松浦武四郎が、1858年にタツコプ・コタン(現:夕張郡栗山町字円山)に住む83歳の老人から聞き取ったもの

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  • 【大航海時代】新大陸メキシコに渡った日本人の記録 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    様々な形で太平洋を渡った名もなき日人たち 1639年に徳川家光が鎖国体制を完成させるまでの16世紀から17世紀前半までは、史上類を見ないほど日人の海外進出が盛んな時期でした。 ベトナムのホイアンやフィリピンのマニラなど東南アジア各地に日人町を作って商業活動を行う者もいれば、アユタヤの山田長政のように政治・軍事にまで介入する者、また末端では傭兵や奴隷としてポルトガル人やスペイン人の下で働く事例も数多くありました。 中には太平洋を超えて新大陸に渡ったり、大西洋を超えてヨーロッパに渡った事例もあります。 1. メキシコに連れて行かれた日人奴隷 太平洋の奴隷交易 1565年、フィリピンのマニラからメキシコのアカプルコを結ぶガレオン船の航路が開通し、メキシコからは大量の銀、マニラからは中国製の陶磁器や絹製品などが流通するようになりました。 モノと情報の流通が活発になると、それに吸い寄せられる

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  • 中東初のロケット開発「レバノン・ロケット協会」の青春物語 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    宇宙に挑んだレバノンの大学教授と学生の青春物語 冷戦時代、宇宙開発と言えばアメリカとソ連の2大国が推進したものというイメージが強くありますが、中東の小国レバノンは、1960年代に独自に宇宙技術の開発に着手。 予算も経験もない中で試行錯誤を続け、なんと中東初の大気圏に届くロケットの打ち上げに成功しました。これは隣国イスラエルよりも早いもので、経済規模から考えると驚異的な偉業でした。 この事実はしばらく忘れられてしまいますが、2013年にドキュメンタリー映画「レバノンロケット協会」が公開され、再び日の目を浴びることになりました。 1. アルメニア系アラブ人マヌーク・マヌーガン Photo from KOSOVE SOCIETY AT THE UNIVERSITY OF SOUTH FLOLIDA 「小国レバノンでも、アラブ世界で誰もできなかったことをやってのけたんだ」 「僕たちは20代前半で若

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  • ホットドッグの歴史 - 「ホットドッグ」の名前の由来とは? - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    諸説ある「ホットドッグ」の由来 ホットドッグは軽いランチや子供のおやつとしてごくありふれたべ物で、特に珍しいものでもありませんが、考えてみると「ホットドッグ」って変な名前ですよね。 普通に考えたら「ソーセージブレッド」みたいな名前になると思うんですが、なんでまた「アツアツの犬」という名前なんでしょうか。 その歴史と由来を紐解いていきます。 1. ホットドッグの発祥はフランクフルトかウィーンか 古代から存在したソーセージ 「肉の腸詰め」は古くからべられていました。軍隊の携行で、かなり一般的だったようです。 ホメロスのオデュッセイアには、以下のような描写があります。 アンティノオスが、脂と血を一杯に詰めた大きい胃袋を彼に取ってやると、アンピノモスは籠から二個のパンを取り上げて与え、黄金の盃で彼のために乾盃しいうには、 「他国の老人よ、そなたの健康を祈るぞ。後々もそなたに幸いあらんことを―

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  • 【WW2】史上最大の謀略戦「ミンスミート作戦」 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    ナチスを完璧に騙したイギリス軍の謀略作戦 第二次世界大戦で謀略戦は数多く展開されましたが、中でもとびきりイかれていて、しかも大成功を収めてしまった作戦が「ミンスミート作戦」。 イギリス軍はヒトラーを騙し、連合軍がシチリア島ではなく別の場所に上陸すると信じさせるため、「実在しない人物の死体に嘘の情報を語らせる」作戦を実行しました。 そしてそれは完璧に成功したのです。 1. イギリス海兵隊ウィリアム・マーティン少佐溺死事件 マーティン少佐の溺死体の発見 1943年4月30日早朝、スペインの海岸近くでイワシ漁をしていた地元の漁師が、波に漂う水死体を発見しました。 漁師は死体を船に引っ張り上げ、すぐにスペイン当局に通報。かけつけた当局者によって所持品のブリーフケースの検分がなされ、彼はイギリス海兵隊のウィリアム・マーティン少佐で、彼はイギリス軍の通信使としてジブラルタルへ向かう飛行機に搭乗中に墜落

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