安倍晋三首相は7日の衆院予算委員会で、被爆70年を迎えた6日の広島市の平和記念式典でのあいさつで「非核三原則」に言及しなかった理由を問われ、「非核三原則は当然の前提。その姿勢に一切変化はない」と述べた。その上で首相は、9日の長崎市での式典のあいさつには「非核三原則の堅持」を盛り込む考えを示した。 安倍首相は6日のあいさつについて、予算委で「我が国は世界で唯一の戦争被爆国として、核兵器のない世界を実現する重要な使命を有しており、その実現に向けて国際社会の取り組みを主導していく決意を表明した」と述べた。式典後には被爆者代表に対し、「非核三原則の堅持について明言している」とも説明した。 さらに首相は「広島でのあいさつの案と長崎での案はセットだ。重複する言葉もあれば、そうでない言葉もある」と説明した。 首相の式典出席が定例化した1994年以降で、核兵器を「持たない」「作らない」「持ち込ませない」と