岐阜県関市といえば、鎌倉時代から日本刀の鍛冶で有名だ。関鍛冶とも言われており、数々の名刀を生むと同時に、松尾芭蕉の弟子にして “風狂の俳人” または “俳諧の狂者” ともいわれた広瀬惟然(ひろせいねん)を生んだ地としても有名である。 そんな関市に、これまた有名な池がある。有名なのに、名前は無い。だが、その美しさから、皆からは「モネの池」と呼ばれているという。一体なぜ “モネ” なのか? 雪降る山道をローギアで走る道すがら、通りかかったので行ってみた。 ・立ち位置や角度によって見え方が変わる モネの池は、岐阜県関市は板取にある「根道神社」の鳥居の横にある。最初は何が美しいのかサッパリわからなかった。水面が反射して、池の中がよく見えなかったからだ。だがしかし。池のまわりを少し歩いて、橋の正面に立ってみると──!! ほっ……ほげえええええっ!! なんじゃこりゃ〜!! 驚くべき透明度。その中を、気