芋煮会発祥の地を自任する山形県中山町で13日、「第7回元祖芋煮会in中山」が開かれる。ことしは町制60周年を記念し「日本三大芋煮」と銘打って県内外の芋煮を振る舞う。実行委は「日本各地の芋煮を味わえる機会。味の違いを楽しんでもらいたい」とPRする。 芋煮会の始まりは江戸時代、最上川の舟運に携わる船頭や商人が荷受けの時間などに、棒ダラと里芋などを使って、中山町の川岸の松の枝に鍋を引っ掛けて食べたこととされている。 目玉として振る舞われる「芋棒煮」は、同町の食生活改善推進協議会が当時の味を再現し、1996年から普及活動などに取り組んできた。牛肉が入る現在の山形風芋煮よりもさっぱりとした味わいだという。 油揚げや鶏肉を使った愛媛県大洲市の伝統料理「いもたき」、昆布だしの汁に小さなタイなどを具材にした島根県津和野町の郷土料理「芋煮」をセットにし、400人分を無料で提供する。 会場の最上川せせ