日本時間16日未明に地球に最接近する直径45メートルの小惑星「2012DA14」の姿を、オーストラリアのアマチュア天文家らが撮影し、米航空宇宙局(NASA)が14日、画像を公開した。 小惑星の軌道は変わっておらず、依然として地球に衝突する心配はない。NASAは米カリフォルニア州にあるレーダー観測施設などを使って追跡し、小惑星の正確な大きさや、どのくらいの周期で回転しているかを調べる計画だ。 オーストラリアの天文家による13日の撮影時点では、地球からの距離は120万キロ。別の望遠鏡も14日に74万8千キロまで近づいた瞬間をとらえ、急速に地球に接近していることを確認した。 小惑星の重さは推定13万トン。インド洋上空で、気象衛星ひまわりなどの静止衛星軌道よりも地球に近い、地表から2万7700キロのところを通過する見通しだ。(共同)