朝ドラと大河の明暗がここまではっきりしてしまうのは前代未聞かもしれない。作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が考察した。 * * * NHK大河「八重の桜」が、福島を舞台に鳴り物入りでスタートして半年。今、思わぬ数字の低調ぶりが話題になっています。前放送回(6月30日)の平均視聴率は14.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。制作陣は頭を抱え、後半にむかってテコ入れ中、との情報も。 「“オダジョーを告知映像に使うな”という命令が出ていたんです」「脚本が書き直されました。大幅にカットされたのが彼(オダギリジョー)の登場シーンでした。上層部の指示は男優メインのシーンを大幅に減らし、これからは、綾瀬はるかの出演シーンをもっと増やせというものでした」(「女性自身」2013.6.29) 別にオダジョーのせいではないと思うんだけれど……。 当初、ヒット間違いなし、と思われた「八重の桜」。たしかに主人公