会議を主催する「国際高速鉄道協会(IHRA〈アイラ〉)」の会員には、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州など主要JR各社が名を連ねている。 IHRAには他にも、日立製作所や川崎重工業、三菱商事、三井物産など、日本の鉄道車両の製造、販売に関わる30社近くが加わっている。つまり、オールジャパンといっても、過言ではないのだ。 海外からは、高速鉄道の導入を検討しているインド、米国などから300人もの政府関係者などが参加する大々的な会議となる。 ようやく団結へ 実は、国内の鉄道会社、車両メーカーが本格的に連合を組むのは、これが初めてだ。その背景にはJR各社の微妙な関係があった。 本来、鉄道の輸出では、JRという後ろ盾があればかなり有利となる。というのも、日本では、JRが車両の設計・開発を担い、メーカーに必要な仕様を発注する形で進化してきた。その上、鉄道は車両単体ではなく、信号や運行システムなど