先日、某学会から発表の「不採択」通知を受け取った。不採択の理由は「使用するデータが2006年のもので古い」というものだった(これが全てでその他の不採択理由はない)。私が「2006年」のデータを用いたことにはきわめて合理的な理由があったので、査読者の指摘に当初はたいへん困惑した。しかしながら、こうした「データが古いからだめ」という批判自体が、私の用いた「社会調査の2次分析」に対する無理解に起因するものだと思われる。したがって、社会調査の2次分析とはどういう手法なのか、オープンな場所で丁寧に説明しておいたほうがよいと思う。後に続く研究者(の卵)が、査読者の無理解によって、この分野に幻滅しないためにも。 社会調査の「2次分析」とは 社会調査の2次分析(以下、「2次分析」)とは、どのような手法だろうか。ひとことでいえば、官公庁や研究機関、放送機関など、人的・予算的な余裕のある団体が行った大規模な社
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