出席票を配るくらいなら、大福帳を使おう 教員にとって、受講生の出欠は重要な関心事項である。授業の出席を取らない場合は、急速に出席者が減る。受講生の何割かはそもそもその授業に関心がないこと(単位の蓄積のみに関心がある)、そして、ある確率で教員が自分の授業を魅力的なものにすることに失敗すること(あるいはそもそも努力しないこと)があることを考えれば、受講生が出席しようがしまいが記録されないということで、出席者が減少するのは自然な成り行きである。 したがって出席を取るわけだが、代理で返事をしたり、代わりに出席票を書いたりするという不正が起こることになる。もし、大福帳を使えば、代理で記入することは不可能になる。二人分の大福帳を記入することは、やっかいなことであるし、すぐに見破られてしまう。 大福帳は不正がしにくいという以上の利点を持っている。それは、これまでの出席状況が一目でわかるということである。