『響け!ユーフォニアム2』をみました。あらゆる創作物には、それと出会うのに最も適したタイミングというものがあり、すなわち出会うべきとき、出会うべき場所で出会うことが最も重要なんではないかと思うのですが、僕にとっては今この時この場所こそがまさにそのような場所であったと、そう強く思います。以下感想。 あなたのことを知るために 雪のちらつく空模様。微風。学校、おそらく校門の近く。そこに佇む少女が一人。ノートを手に、どこか遠くを見つめる少女。そのノートを開き、驚きの表情。彼女を呼ぶ声。そして彼女は戻ってゆく。再び夢の続きを生きるために。それが彼女の、黄前久美子の、さしあたってはたどり着いた、見つけ出した場所。暑くて熱い夏と、その余熱がじりじりと燃える秋を経て、辿り着いた場所。そうして物語は始まる。彼女がいかにしてその場所に辿り着いたか、その旅路を語るための物語が。 『響け!ユーフォニアム2』で語ら