モネ、幻の大作《睡蓮、柳の反映》が初公開。前例ない修復の成果とは?約60年ぶりに発見されたクロード・モネの大作《睡蓮、柳の反映》が、修復を経て国立西洋美術館「松方コレクション展」でお披露目された。前例がないという修復作業を経て公開されたその姿とは? 「松方コレクション展」展示風景より、クロード・モネ《睡蓮、柳の反映》(1916) 国立西洋美術館で開幕した「松方コレクション展」で、クロード・モネの幻の大作と言われる《睡蓮、柳の反映》が初公開された。 《睡蓮、柳の反映》は、モネが1916年に制作した油彩画。縦199.3×横424.4センチという巨大な油彩画で、パリのオランジュリー美術館にある全長90メートルの「睡蓮」の大装飾画の一部、《木々の繁栄》に関連づく習作のうちのひとつ。柳の木が逆さまに映り込んでいる睡蓮の池の水面を荒々しい筆致で描いたものだ。 本作が発見されたのは、2016年9月のこと