ウクライナの主権と領土保全に対する侵害だとして、国際社会から厳しく非難されているロシアのウクライナ侵攻。それでも、多くのロシア人がプーチン政権の偽情報を信じているのはなぜか。 それは、2014年ごろから政権の支配下にある国営テレビが中心になり、「ウクライナ東部で住民が迫害を受けている」という報道が集中的に伝えられてきたからだ。 ロシアのプーチン大統領は14年から、この地域で「集団殺害」の危険があると警告していた。 背景にあったのが、この年2月の政変だ。親ロシア路線の政権が倒れて親欧米路線の政権が誕生すると、「ロシア系住民を迫害している」とウクライナ東部で親ロシア派が武装蜂起。ロシアは非正規の戦闘員を派遣するなどして支援した。 実際には、この地域の住民は大半がロシア語を話し、戦闘に巻き込まれて死亡する人はいても、集団殺害の事実が国際的に確認されたわけではない。 しかし、ロシアの国営テレビなど
![偽情報、ロシアでなぜ信じられてしまう? 国営テレビがあおった危機:朝日新聞デジタル](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4c0705e3c7340fe7f0f8279a68b28e69dc1b9954/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimgopt.asahi.com%2Fogp%2FAS20220401001774_comm.jpg)