プロフィール 新清士 ジャーナリスト。立命館大学映像学部非常勤講師。1970年生まれ。慶應義塾大学商学部及び環境情報学部卒。著書に、『ゲーム産業の興亡』(アゴラブックス)。 「弱いAI」の発展が生みだすコミュニケーションの気持ちよさ? ?Alone Together(4) 「Alone Together(一緒でも孤独)」の最後として、ゲームの中に組み込まれつつある「弱いAI」の話を紹介したい。 プレイヤーに気持ちよく勝たせるためのAIのあり方というのが、近年、米Game Developers Conferenceでは、論点になっている。 これは高度な知性や推論能力を持つ「強いAI」という考え方に対して、実用性の技術的課題に力点を置いた「弱いAI」と呼ぶ。その範囲はゲーム開発の領域のなかで重要な役割を担うようになっている。 ■弱いAIを人間だと勘違いさせるイライザ効果 弱いAIの昔からの代表