◆起業精神で次世代支援 独立独歩、20代から 3月20日朝、船木和喜(かずよし)(40)は札幌市近郊にある北海道小樽市の潮見台シャンツェに足を運んだ。前夜、この冬の自身最終戦を終えたばかりだが、そんな疲れはみじんも感じさせない。小中学生約50人が参加したジャンプ大会の会場脇にテントを張り、知人が提供したホタテを焼いては、子どもたちに振る舞った。 「さあ、抽選会やるぞ」−−。大会の表彰式終了後、場内アナウンス用のマイクを借りて呼びかける船木。それまで遠慮がちにしていた子どもたちが、次々とテント前に詰め掛けた。競技で使ったゼッケンを「くじ」に見立てた抽選会は、当たりが出た順にバッグやシューズ、手袋、Tシャツ、スキーワックスなどから、子どもたちが欲しいスポーツ用品を選べる仕組み。最後は全員にプレゼントが行き渡り、笑顔が広がった。 この記事は有料記事です。 残り4777文字(全文5145文字)
![ストーリー:船木和喜、飛び続ける理由(その2止) ジャンプ元王者の挑戦 - 毎日新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/da4de12ff51ff690e9883f7f476eca575dc2dd3c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.mainichi.jp%2Fvol1%2F2016%2F04%2F10%2F20160410dd0phj000013000p%2F9.jpg%3F1)