メーカーによって異なるコマーシャル戦略 今年の夏も猛暑だった。猛暑はビール各社が潤う条件でもある。 一方で、昔と比べてビール会社の販売戦略は難しくなってきている。なぜなら、商品ラインがビール、発泡酒、新ジャンル(第3のビール)と拡大しているうえに、糖質70%オフ、プリン体オフといった具合に各ジャンルの中でさらに商品カテゴリーが細分化しているからだ。 限られた販売予算を、ビール各社はどのように分配しているのだろうか。広告の量を調べてみることで、ビール各社の販売戦略が見えてきた。 首都圏で放送されるテレビコマーシャルの数を集計してくれるi-Catch(VLe社提供)というサービスがある。このi-Catch を使って6月から8月中旬までの各社のテレビコマーシャルの放送量を集計してみた。 すると、今年の夏商戦のビール分野のコマーシャルでは、アサヒビールが15時間24分とダントツの量を投下している。