約7000通ダイレクトメール(DM)を送り、そのうち約1200人が店舗を訪れて商品を購入――。あの手この手で集客に策を凝らすのにたけた企業であっても、なかなかこの成績を出すのは簡単ではない。それをやってのけたのが、スポーツ用品メーカーのアシックスだ。戦略的なストーリーによってブランドへの理解を高め、結果として店舗への誘導も成功させて、ファンをスーパーロイヤルカスタマーへと昇華させることに成功した
先月からの日経新聞の記事で、ある変化が気になります。欧州の高級ブランドを取り上げる記事が目につくのです。それも以前とは異なる書き方です。特に、フランスのコングロマリットであるLVMHの動向が注目されているようなので、日経新聞電子版内の検索にLVMHを入れてチェックしました。 そうすると、記事数がさほど多いわけではないですが、イーロン・マスクが世界の長者番付1位から落ちたことに端を発した水流の変化をみることができます。 米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が13日、約1年3カ月ぶりに首位の座を明け渡して2位に後退した。高級ブランド最大手の仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンのベルナール・アルノー会長兼CEOが入れ替わってトップに立った。 日経新聞独自の記事ではなくThe Economist やFTの記事の翻訳記事上記の記事は日経新聞の記者が書いたものでしたが、その後、翻訳記事が
レンヌ第二大学で開かれた三日間(9/27-9/29)に渡る大規模なジャポニスムのシンポジウムに聴講者として参加する機会を得たので、この場を借りてその模様を報告したい。公式webページとプログラムは次を参照(http://www.univ-rennes2.fr/histoire-critique-arts/actualites/colloque-international-territoires-japonisme)。2008年に東京日仏会館で行われた大シンポジウム「日仏芸術交流の150年」は記憶に新しい。ジャポニスムに焦点を絞った今回の企画もそれに引けを取らない規模で、日仏の研究者を中心に約20の研究報告がなされた。 プログラムの構成について見れば、各々の発表は時代的にもテーマ的にもバランスよく分散していたといえる。日本の開国以前にヨーロッパに流入した日本や中国の品々の紹介、画中の日本的モ
1日を始める前に押さえておきたい世界のニュースを毎朝お届け。ブルームバーグのニュースレターへの登録はこちら。 中国14億人の消費者はかつて欧米のブランド企業にとって未開発の金鉱同然で、中国人の所得が増加し消費意欲が解き放たれることでナイキやネスレなどに数十年にわたる成長をもたらすと期待されていた。 ところが中国は貿易からサイバーセキュリティー、人権に至るあらゆる問題を巡って米国などと対立するようになり、この目算はあっという間に狂った。消費者の行動はますます中国政府の政治路線に沿ったものになり、6兆ドル(約690兆円)規模の市場に社運を賭けている世界のブランドにとって由々しき兆候だ。 中国の電子商取引最大手アリババグループ傘下でB2C(企業対個人)プラットフォームを運営する天猫(Tモール)の過去4年間の販売動向を見れば、消費者のナショナリズムへの傾倒がどれほど急激で深いかがうかがえる。欧米ブ
個人的におすすめしたいマーケティングに関する本を3冊紹介します。 普通に紹介しても面白くないので、英語書籍を3冊、しかも全てアレンバーグ・バス研究所(Ehrenberg-Bass Institute)関連の書籍を選びました。うち2冊はまだ日本語訳で出版されていないはずです。 Marketing: Theory - Evidence - Practice Byron Sharp氏が所属する南オーストラリア大学の教科書です。海外大学の教科書なのでとんでもなく分厚く、重いです。が、内容は極めて実践的で、且つ『ブランディングの科学』に代表されるようなデータに基づいた理論をもとに構成されています。マーケティングの勉強をこの本から始められる学生は幸せだと思います。 どれだけ実践的かというと、「マーケティングのエグゼクティブは何をするの?」という刺激的な問いのチャプターから始まります。たとえば、 - マ
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