米デザインコンサルティング会社IDEO(アイディオ)の東京オフィス閉鎖は、マーケティング業界にも衝撃を与えた。「デザイン思考」を発案し、推進してきた同社はなぜ日本撤退を余儀なくされたのか。グロースX(東京・渋谷)取締役COO(最高執行責任者)の山口義宏氏が日経クロストレンドの記事を基に、自身の実体験を含めて推察する。 米IDEOの日本撤退から、マーケティング支援事業の価値の伝え方の難しさが浮かび上がる(画像/bakhtiarzein/stock.adobe.com) 今回取り上げたい記事は「『デザイン思考の終焉』は本当か パナ、富士通…先行企業の現在地」です。 ▼関連記事 「デザイン思考の終焉」は本当か パナ、富士通…先行企業の現在地 筆者は「デザイン思考」そのものに対してネガティブな印象はありません。人の観察の重要性を説き、「(1)共感(2)問題定義(3)アイデア創出(4)試作(5)テス