「新種ハンター」と呼ばれている。 水深1万メートルを超える深海や生物の口の中など、常識を覆す場所から“ヨコエビ”という生物の新種を次々と見つけだす。 彼はヨコエビの遺伝子レベルのわずかな違いを“雰囲気”で見極める。 学生時代、海洋研究に没頭していた私も取材するまで知らなかった、この奇妙な生物にどんな魅力があるのか? 「新種ハンター」は笑みを浮かべた。 「新種を見つけることが生態系全体を守ることにつながるんです」 2021年12月、NHKが関西地方で放送したニュース。びわ湖の湖底で酸素が不足しここ数年でヨコエビが激減しているという。 「衝撃を受けました、びわ湖全体の生態系に間違いなく影響がでるでしょうね」 このニュースを知ってすぐに私に連絡をしてきた広島大学教育学部の富川光准教授。ヨコエビ研究の国内第一人者で、その研究に人生を捧げている。 ヨコエビとはどんな生き物なのか? 多くの人は見つけて
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