東日本大震災の後、宮城県山元町で泥をかぶった写真を洗浄して持ち主に届ける『思い出サルベージアルバム・オンライン』プロジェクトを立ち上げられた柴田邦臣さん。この活動を始めることになったきっかけやその想いなど、心に響くお話を伺いました。 ――日本社会情報学会(JSIS-BJK)で災害情報支援チームを結成されて活動されているそうですね。 【洗浄された写真】 宮城県の山元町を中心に、『情報』という側面から被災地の支援を行っています。今は特に、『思い出サルベージアルバム・オンライン』というプロジェクトを推進しています。今回の東日本大震災による津波で泥水にさらされたのは家だけではありません。思い出が詰まったたくさんの写真も、泥をかぶってしまいました。その写真から心をこめて泥を掃き、洗浄し複写して、誰のものかわからなくなってしまった写真を持ち主の手元に届ける。それがこのプロジェクトの目的です。 ――この