駅の改札機にタッチして通過。手にするのは、SuicaやICOCAなどの交通系ICカードではなく、クレジットカード――。 こうしたクレジットカードの「タッチ決済」で乗車可能な鉄道やバス会社が、各地で増えてきました。国内で初めて試験導入されたのが2020年7月。それから約3年経過した2023年11月時点で、全国62の交通事業者が対応済みで、今後導入予定の事業者を含めるとその数は88にのぼります。 そして、大阪メトロ、近鉄、阪急、阪神という関西の大手私鉄4社などは、2024年内にタッチ決済に対応した改札機を全駅に整備することを発表。既に実証実験を開始している南海電鉄も含めると、JRを除く関西圏の私鉄・地下鉄ではほぼ全駅に展開されることになります。関東でも、東急電鉄が2024年5月15日から、後払い式のタッチ決済乗車のサービスを東急線(世田谷線を除く)で始めるなど、普及の兆しが見え始めています。