伊賀泰代(いが・やすよ)さんは、キャリア形成コンサルタントです。 日本のビジネスパーソン・企業に足りないのは「生産性」 1980年代、日本の「ものづくり」は、世界を席巻していました。 しかし、バブル崩壊とともに、その勢いは影を潜めます。 中国など新興国の台頭などもあり、日本の世界での地位は、低下する一方です。 「失われた20年」 ともいわれる、日本の長期低迷の原因は、どこにあるのでしょうか。 伊賀さんは、日本における(工場以外での)生産性に関する意識の低さが、世界と戦う日本企業にとって、大きな足かせとなっていると指摘します。 「競争に勝つためには、より長く働く必要がある」という労働投入型の発想では、人も組織も疲弊してしまうし、新しい技術や仕組みを積極的に取り入れ、生産性をどんどん上げていこうとする生産性重視の企業に勝てるはずがありません。 また最近よく耳にする「働き方改革」という言葉にも危