2009年04月16日 その後、イッタイどうするのか? 現在、日本経済を苦しめているのは過剰設備である。その過剰設備はアメリカの異様な消費意欲によってもたらされた。その消費意欲は根拠のない与信によって形成されてきた経緯があり、もう二度と元に戻ることはない。 2005年後半から2007年後半にかけて空前の利益を上げた日本の自動車産業は、このまま永遠に消費拡大が続くと思ったのか、巨額の設備投資を行ってきた。2007年に至っては4兆円の経常利益に対して3.2兆円の設備投資額である。設備投資額については新規固定資産で算出しているので、一部ソフトウェア資産等も勘定されるが、そのカネを研究開発、従業員(工員)の給与、株の配当に廻していたらこんな悲惨な状況はそこそこ回避できたのではないかと思う。 定額給付も、地デジや環境対応車補助金も、政府発行紙幣も、やった後でイッタイどうするのかを考えた方がいい。いず