先週、久々に日本通信・最高財務責任者の福田尚久氏にお会いした。この連載の読者には“プリペイド方式の無線通信パッケージ「b-mobile」を販売している会社”と紹介する方が分かり易いかもしれない。 福田氏は'93年からアップルコンピュータジャパンに所属し、その後、日本でのマーケティング能力を買われ、スティーブ・ジョブズ氏がAppleにCEOとして復帰した際に米Apple Computer本社のボードメンバーとして招集された人物。その後、Appleが復活への道を歩むことになった戦略の一部も担当していた。製品としては初代の15型PowerBook(Titanium)とiPodの企画、事業戦略面ではApple直営店(その後のApple Store)の基礎を作り、戦略を推し進めた。 同氏の話を聞いていると、なぜ近年のAppleがここまでの見事な復活を果たしたのかが見えてくる。今の若い世代のApple
国内におけるアップルのシェアが、着実に上昇している。 全国2,300店舗の量販店およびPC専門店のPOSデータを集計しているBCNの調べによると、2007年第4四半期のデスクトップPC市場全体では、前年同期比13.6%減と、2桁のマイナス成長となっているのに対して、アップルのデスクトップは42.9%増という高い伸びを見せている。また、ノートPCの販売台数は、PC市場全体が3.6%増となっているのに対して、対前年同期比20.9%増。いずれも、特筆できる伸び率となっているのだ。 この勢いは、今年に入ってからも継続している。さらに、BCNの集計には含まれていない直営店舗のアップルストアや直販サイトの数字を含めると、その勢いはさらに加速しているとも見られる。 話題のMacBook Airは、品薄の影響もあり、それほど、シェア向上に寄与しているわけではないが、個別製品による瞬発的なシェア上昇ではない
今年も最後のコラムとなるが、振り返ってみるとここ数年、マイクロプロセッサのアーキテクチャの大きな変遷により(多くの人が気付きつつも)大きくはクローズアップされてこなかった問題が、より顕在化してきた。 低消費電力のプロセッサとしてPentium Mが登場し、その後、Core Duoに、そしてCore 2 Duoにと電力あたりのパフォーマンスが大きく改善される流れの中で、ノートPCの性能が向上してきたことは言うまでもない。その間、無線LANの普及が進み、ノートPCの比率は上昇し、ワールドワイドで見るとPCを持ち歩き、出先でコンピュータを使う人は確実に増えた。 元々、携帯性の高いノートPCが人気だった日本でも、この流れに沿ってモバイルコンピュータの市場は伸びてはいる。コスト低下や軽量化、バッテリ持続性能の向上などにより、スタッフにPCを持たせるケースも増えているからだ。しかし、それでもノートPC
つい先週、携帯電話会社を4年ぶりに変更。auからNTTドコモにナンバーポータビリティで移行した。すると2月6日に、日本通信の「コネクトメール」が、Gmailに対応したというニュースリリースが発表された。これはシメタということで、早速利用している。 コネクトメールは、FOMAネットワークからiモードを経由せずにネットワークサービスを利用するサービス。「メール」と銘打っているように、一番の目玉サービスはメールにあるのだが、実際にはすべての通信はiモードのシステムを通過しなくなる。iモード固有のサービスは(設定を変更しないと)利用できなくなるが、その代わりに得られるものもある。 ●iモードのシステムを利用せずFOMA端末を使う まずはコネクトメールというサービスの背景にある、いくつかの事情を紹介しておこう。いずれも携帯電話事情に詳しい人ならば常識だが、一般的なインターネット接続の仕組みとは違うの
先週、Appleから発表になった新型iMacは、同社にとって久々となるMacハードウェアのフルモデルチェンジだ。プロセッサがIntel世代となった後、新しいデザインとしてMacBookが発表されているが、キーボードのデザインや筐体素材を除けば、これはMacBook Pro、さらにはPowerBook G4のデザインをモチーフとしたものだった。 Intelプロセッサ採用の発表を行なって以来、Appleは見た目のデザインは基本的に変えないまま、“Intel化”を行なうことに注力してきたが、ここに来てやっと本体のデザインモチーフ変更に着手し始めた、その最初の作品が新型iMacとも言える。 コンピュータとしての処理能力などに関しては、Intel化されたことで推測しやすくなっており、また多くのレビューも投稿されているため、ここではもっと私的な視点で新型iMacのインプレッションと位置付けについてレポ
Microsoft、Windows Vistaの大規模なアップデートを公開 ~性能や互換性について多くの改善 8月8日(現地時間)公開 米Microsoftは8日(現地時間)、Windows Vista(32bit/64bit)用の大規模なアップデートプログラム2種を公開した。なお、サポート情報に日本語情報は用意されていないが、アップデートは日本語版が用意されている。 1つ目は性能と信頼性を改善するアップデート(KB938979)で、下記の問題点を改善する。 ・スクリーンセーバーの「写真」から復帰するのに長い遅延が発生する ・スクリーンセーバーの「Windowsエナジー」を使うとメモリリークが発生する ・ユーザーアカウント制御(UAC)が無効になっていると、ネットワークプリンタが正常にインストールできない(ネットワークプリンタがWindows XP/Server 2003ホストに接続されて
2006年に発売されたソニーの「VAIO type U」には、1.8インチHDDを搭載したモデルと、ATAインターフェイスを備えたフラッシュメモリ、いわゆるSSD(Solid State Drive)を搭載したモデルも用意され、大きな注目を集めた。 現在PCの性能向上においてボトルネックの1つになりつつあるのが、実はこのHDDなのは多くの読者に同意してもらえると思うが、SSDはそれを解決する手段の1つとして大きな注目を集めている。 本記事では入手したSSDのサンプルを利用して、HDDとの性能の違いや、今後の展開などについて考えていきたい。 ●インターフェイスは速くなれど、あまり速くならない平均シークタイム HDDの性能を語る上でポイントとなるパラメータはいくつかあるが、HDD内部とチップセットを接続するインターフェイス、ディスクの回転数、キャッシュ容量、平均シークタイム(ヘッドが目的のデー
●ビジョナリーが夢見るのは数百年後の世界 数年先のPCや家電の規格とか、Webやケータイの新しいサービスとか。IT業界の大きなテーマが、本当はいかに小さいか、この人に会うとよくわかる。 “この人”とは、アラン・ケイ(Alan Kay)氏。メインフレーム主流の時代に、パーソナルでダイナミックなメディア「Dynabook(ダイナブック)」を構想し、先進的アイデアを詰め込んだワークステーション「Alto(アルト)」の開発でも中心的役割を担った伝説的人物。未来を予測する最良の方法は未来を発明することだとの名言を自ら実践してきた、最高のビジョナリーの一人だ。 だが、著名な学者やビジョナリーの中でも、ケイ氏はちょっと毛色が違うように思う。米国のビジョナリーには、起業したり企業の顧問になったり、あるいは自分の大学への企業の寄付集めに熱心だったりと、ビジネスと深い関わりを持つことで自分のアイデアの実現を図
■笠原一輝のユビキタス情報局■ Windows Vistaインストールレポート(前編) ~インストールする前に知っておくべきこと ついに、というかやっとWindows Vistaがリリースされた。すでに読者の中にも手に入れインストールしたという方も少なくないだろう。筆者も発売日の当日に数本購入し、すでに家庭内のPCにインストールしている。 そうした経験などをふまえ、これからWindows Vistaをインストールしようと考えているユーザーのために、どのパッケージを購入すればよく、どんなハードウェアが必要であるのかについて考えていきたい。 ●店頭で購入できるVistaのパッケージは16種 これからWindows Vista搭載PCを購入する場合には、特に悩む必要はないと思うが、Windows Vistaを単体で購入してのアップグレードを検討するユーザーの場合、どのエディションに乗り換えたらよ
前回、Windows Vista RTMファーストインプレッションの記事を掲載した。文末に(つづく)とあったのは、実は本音で書き出すと趣旨から外れてしまう内容になるため、抑えながら書いていたのだ。 今回はその抑えてた部分を一気に書く。市場としてはこれから盛り上がると言うのに、水を差すのは申しわけないと思うが、筆者一個人の意見として読んで頂ければと思う。 Text by Kazuhisa Nishikawa 前回、いまどきのマシンとして使ったのは、エプソンダイレクトの「Endeavor Pro4000」。確かにWindows Vistaは快適に使えたものの、CPU:Core 2 Duo E6600(2.40GHz) 、HDD:400GB/SATA II/7,200rpm、メモリ:2GB(1GB×2) PC2-5300 デュアルチャネル DDR2 SDRAM 、ビデオ:ATI Radeon X
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