二酸化炭素(CO2)を海底炭田に封じ込め、微生物の力で天然ガス(メタン)に転換する技術の開発に、海洋研究開発機構が乗り出した。 温暖化対策の切り札とされるCO2の地中封入は日本など複数国が開発に取り組むが、エネルギーに転換する試みは初めて。同機構は青森県下北半島沖の海底炭田を封入場所に想定し、2013年までに地球深部探査船「ちきゅう」で調査し、実証実験につなげる。 下北半島沖一帯の海底下2000〜4000メートルには、スポンジ状で気体や液体を吸収しやすい「褐炭」という未成熟な石炭層が広がる。同機構は06年「ちきゅう」で同半島沖を海底下650メートルまで掘削、CO2をメタンに換える「メタン生成菌」の生息を確かめた。同機構の稲垣史生上席研究員らは褐炭層にもこの菌がいると予測、厚い粘土層に覆われた褐炭層でメタンへの転換を図る考え。 課題はメタン生成菌の能力だ。地層中では転換に1億〜100億年かか
ボタンを押す振動で動作する「電池レスリモコン」(1) 2009年12月25日 1/3 (これまでの 山路達也の「エコ技術者に訊く」はこちら) 「環境」は、小型機器の分野でもセールスポイントになってきた。こうした中、音力発電とNECエレクトロニクスが開発したのは、電池を使わないリモコン。ボタンを押した時の振動で発電し、それで信号送信の電力をまかなうという。振動力による発電デバイスを開発した音力発電 代表取締役の速水浩平氏、リモコンの電源制御回路とマイコンチップを開発したNECエレクトロニクスの塚本宏和氏、郡司高久氏にお話をうかがった。 人が歩く振動で照明の電力をまかなう発電床 発電床の上で軽く足踏みすると、多数のLEDが一斉に点灯する。 ──音力発電とNECエレクトロニクスは、「電池レスリモコン」を共同開発したそうですね。これはどういう仕組みなのでしょうか? 速水:音力発電では、「振力電池」
前の記事 頭部穿孔や鉄の肺:外科医学博物館の画像ギャラリー 「超コンクリート」:ピラミッドの石と、米軍の最新研究 2009年11月 6日 David Hambling クフ王のピラミッド(ギザの大ピラミッド)。画像はWikimedia セメント製造技術は、歴史のなかで途絶えたり再発見されたりしてきた。古代ローマ人は、粉々にした岩(caementitium)を生石灰と水に混ぜて、さまざまな建物に使える物質を作り出す方法を知っていた。ローマにあるパンテオンは、無筋コンクリートでできた世界最大のドームといわれており、2000年経った今も強度を保っている。[古代ローマで使われたコンクリートは、セメントおよび火山灰を主成分としており、現代コンクリートの倍以上の強度があったとされている] だが、中世にはこういった技術は失われ、粗末な代替品として石灰モルタル(洋漆喰)が使われていた。また、1950年代ま
The Chemical Structure of a Molecule Resolved by Atomic Force Microscopy. L. Gross et al. Science 2009, 325, 5944. DOI: 10.1126/science.1176210 そこら中にある分子の形が、人間の目で直接見えるようになったら――化学者が長年抱いていたこの夢が、徐々に現実のものとなりつつあります。 このほどIBMの研究者によって、ベンゼン環が5つつながった分子・ペンタセン(pentacene)の顕微鏡像が撮影されました。上図のごとく、化学結合まで鮮明に観測され、分子の形が分子模型を見るかのごとくはっきり分かります。 彼らは非接触型原子間力顕微鏡(Non-contact Atomic Force Microscopy; NC-AFM)という分析機器を用い、この画像の撮影に
アメリカの会社Global Resource Corporationが、プラスチックを石油へ戻す技術を開発したそうです。必要なものはマイクロ波で、あてるだけで石油と可燃性ガス、残りのカスに分解されるそうです。 詳細は以下の通り。 Giant microwave turns plastic back to oil - earth - 26 June 2007 - New Scientist Environment GRC社が開発した「Hawk-10」という機械は1200もの異なる周波数を出すことができ、それが特定の炭化水素に作用することでプラスチックやゴム製の素材をディーゼルオイルと可燃性のガスに分解できるそうです。ビニールコーティングされた銅線でも、外側のビニールだけを分解してただの銅線にできるため、石油とガスを燃料としてリサイクルするだけでなく、銅線を取り出してリサイクルするのにも便利。
WestEast曰く、"Yomiuri Online の記事より。崇城大学の研究グループが、今までの1/4のエネルギーでPETボトルに使用されているポリエチレンテレフタラート樹脂を分解する方法を開発した。水酸化ナトリウムとエチレングリコール溶液にPET樹脂を入れ、家庭用電子レンジで90秒加熱したところ、PET樹脂の原料であるエチレングリコールとテレフタル酸に完全分解した。 現状ではPETボトルはリユースや2次使用(PETボトルを原料として服などの繊維にする)が主であり、PETボトルの 原料とすることはテイジンのペットtoペット事業以外では聞かなかったので、この研究成果でペットボトルリサイクルに弾みがつくことを期待したい。"
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