ビール各社が紙パック入り梅酒の新商品を相次ぎ投入する。キリンビールが2月25日に新商品を発売したのに続き、サントリーとアサヒビールも月内に糖分控えめの梅酒をそれぞれ発売する。近年の健康意識の高まりを背景に好調が続く梅酒商品の品ぞろえを急ぎ、縮小傾向にあるビールを補完する収益源の一つに育成する考え。 ビール各社が先月以降、投入を決めた梅酒新商品のターゲット層は20代の男女だ。同世代は自分で濃さを調整できる梅酒を好む傾向にあると各社は分析しており、同世代を集中的に狙うことが顧客層の拡大に欠かせないと判断した。さらに女性を中心に梅酒のカロリーを気にするケースが多いことを考慮し、低カロリー商品の投入により若者需要の取り込みを目指す。 キリンが発売した「かろやか梅酒」は従来品に比べカロリーで5割、糖質を7割カット。価格は1リットル入りで540円前後。2009年に9万ケース(1ケースは9リット