欧州で繰り広げられていたワインの「ロゼ戦争」が8日、終結した。欧州連合(EU)が最近、豪州などワイン新興国のロゼに対抗するため、EU域内でも、赤ワインと白ワインを混ぜ合わせて作るだけの「ブレンド方式」を認める新方針を提示したのに対し、手間のかかる伝統製法を重んじる欧州のワイン農家が猛反発、結局、新方針が撤回されることになったのだ。関連記事価格暴落「高級ワイン」苦悩【外信コラム】イタリア便り 利き酒ツ…記事本文の続き 「偉大なる歴史の『死』をも意味する新方針が撤回されたのは、ワインへの共通の情熱を持つフランスとイタリアが頑張ったからだ」。イタリアのルカ・ザイア農相は8日、欧州メディアが「ロゼ戦争」とまで命名した争いに勝利したことを誇らしげに強調した。 欧州でのロゼ生産は、赤ワインを造るときと同様、黒ブドウを樽の中に果皮とともに入れ、果汁がピンクに染まった時点で果皮を引き上げるのが一般的だ。白