日本は2回戦を終えて22位と出遅れた。3回戦後に20位以内でないと、最終4回戦には進めない。五輪は4度目のパイロットの鈴木は「難しいコース」。小林は「もう少し出せる」と巻き返しに意気込んだ。 日本は戦前からハンディを抱える。資金難で8年前のソルトレークシティー五輪で使ったそりを改良して戦う。 ボブスレーは別名「氷上のF1」。イタリアチーム関係者によれば、伊のそりはフェラーリの工場で開発された。ドイツはBMWのサポートで風洞実験を行い、4人乗りのそり1台に10万ユーロ(約1250万円)を費やしたという。日本も航空力学の研究者らの協力を得たが、強豪国の最新型との差は大きい。 今大会はそり競技のリュージュ、スケルトンで単純ミスによる失格が相次いだ。冷ややかな見方も広がる。多くの困難が横たわるが、鈴木は「行けるんじゃないですか」と4回戦進出に気持ちを奮い立たせた。